あらすじ
【一番近くにいるから、わかりたい──わからない。】
岸辺志乃、高校生。17歳。兄の嫁“希さん”と猫の“大佐”と暮らして半年。ちょっとだけ──ほんのちょっとだけ、私を彩る世界が変わりました。『他人だけど家族』──。そんな二人を描く、不可思議で、不器用で、そして少しだけ自分を見つめ直す、日常センシティブストーリー第4巻。
(C)2018 Kuzushiro
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Posted by ブクログ
少しずつ物事が動き始める4巻である。バイトを始めた志乃が少しずつ共依存的関係を脱する中で、希は依存を律子から痛烈に指摘されて動揺する。
物語としてはかなり鋭く、これまでの一歩一歩積み重ねる内容よりもずいぶんと動的だ。どういったエンディングが待ち受けているのかはわかりかねるが、かなり足早な進行があったようにも感じる。
相変わらずイケメンな志乃にぞっこんな希さんの図は変わらないが、何がどう変化するかはつぶさに見ていく必要がありそうだ。
ちょっと絵が荒くなったようにも見えたが、くずしろさんは今現在連載を複数抱えておいでのはず。負担が大きいのかもしれない。
そうした意味で星四つ相当と物語を評価しているが、無理されていないことを祈るのみである。ご自愛願いたい。