【感想・ネタバレ】終末なにしてますか? もう一度だけ、会えますか?#09のレビュー

あらすじ

39番浮遊島の〈最後の獣〉を退け、浮遊大陸群の滅びに猶予を勝ち取ったあの日から、五年。
「オルランドリ商会第四倉庫に、『鏃(やじり)』の提供を要請する」
未だ2番浮遊島に神々を囚える〈最後の獣〉を排除するほか、世界を守る術はなく――
最後の決戦を前に、妖精兵たちはつかの間の日常を過ごす。
「アルミタはさ、今でも、ティアット先輩みたいになりたい?」
かつて憧れていた景色に手が届く今、幼き妖精兵に訪れる葛藤――そして迫る決意のとき。

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星神エルクと黄金妖精族とは…?

前巻の疑問が一部紐解かれるお話し。

ヴィレムとネフレンとが妖精倉庫を訪ねた頃、或る特殊な任務に就いていたティアット。
貴翼帝国領に於いて開戦派と停戦派との内戦状態の中、或る砦に忍び込むイグナレオを携えたティアット。
暗殺された反戦派主要人物の唯一の生き残りにして一人娘、青鷺姫ことヴェーラ・ストリエン。
「エルピスの残光」の首魁となったマルゴと共謀し、最終決戦前に必要となる2番&5番浮遊島の直近に位置する貴翼帝国の平定を画策し…。
『遺体を残さずに殺して欲しい』と言う青鷺姫ヴェーラ嬢を装っていたのは、ジオレッタという彼女の言動等から…

ティアットが思い付くのが、英雄の捏造ってのがシュールでしたね。


一方その頃、妖精倉庫で『鏃』の追加提供を要請されるも…

それに該当するのは、成体にはなれない筈だった世代。
ティアットらの功労により、成体になる調整をされ遺跡兵装を適合され、且つ軍事訓練を受けず成体となった世代、アルミタとユーディアの二人。
かつての妖精たちは十の頃には妖精兵としての自負を求められて育ったが、今の自分達にはそれも無く、今更最後の決戦へと要請されても、そんなに簡単な話でもなく…
かつて十五歳のクトリは…、同年代となった姉たちは…、憧れていた背中の追いかけ方も、もう忘れているのに…
また、二人以降の妖精たちは、寿命を縮めていた可能性のある遺跡兵装へ適合し易くなる調整から方法を改められており、そもそも聖剣に適合する者がおらず…

また、彼女ら二人に適合した聖剣プロディトルとパーチェムは、ヴィレムの地上時代とも何らか因縁があるようで…

最終決戦の為に神域に踏み込む事に意味があるのか疑問が生じる中、ラーントルクによって語られる仮説。
妖精が調整を施しても完全な成体にはなれなかった過去が十年前から変わった事実、妖精は元々は星神エルクの魂のかけら、エルクが魔物の結界内で消滅していない可能性って…


次巻、舞台はいよいよ2番浮遊島、神々の囚われの地へ。
そのときヴィレムは何処へ?

訳も判らずも、ついて行きたがる幼体のリィエル、まさか…?


ところで、
マルゴが前巻で盗難・回収したフェオドールの遺体は…?

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2023年11月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

妖精兵として戦場に行くか否か。アルミタの迷い。ユーディアの決意。
207ページ、ユーディアのモノローグにある「自分とユーディア」って部分は「自分とアルミタ」の間違いだなー。

量産品以外でヴィレムが使っていたという数少ないカリヨン、「プロディトル」登場。
ヴィレムが使えるので当然格は低く、大したタレントはないらしいけど、ボロクソに言い過ぎじゃない?
頑丈さ以外に褒める所無いっぽい。

元のスペックが低いのに余分なタレントが付いて、さらに量産品と違って現場で改造もできないから駄作って事か。
さてどんな能力なのか。
イグナレオみたいに、ここぞって時に意外な活躍しそう。

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2021年03月16日

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