あらすじ
醍哉が手にした箱は“罪と罰と罪の影”。 人々の罪を可視化、それを取り込むことによって対象を傀儡化するその“箱”を使い、彼は人間を『選別』していく。自身の信念に基づいて。 醍哉を“敵”とみなす一輝は、彼を止めるため、箱“願い潰しの銀幕”を使い、醍哉を封じ込める。 “箱”VS“箱”。そして衝突する二人。果たして勝者は ──?
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Posted by ブクログ
待望の新刊、とうれしさがこみ上げてくるこの作品。前回の話しほとんど覚えてなかったけど問題なく読み進められた。4巻の次点で主人公の成長?っぷりに驚かされたけど、っていうかあれは成長と言うより変化だった。今回は更に主人公の変貌振りに驚かされた。そして話の内容も最近の話題にタイムリーだったので胸を打たれる台詞や、色々と考えさせられたりもした。「相手を傷つけてもいい相手、だと思うことで自己正当化するなよ」という台詞に軽く衝撃を受けてしまった。当たり前のこと何だけど改めてこう文章で言われると、自分もそうした日常で、こいつなら傷つけても大丈夫だといった心理状態になっていたんだなと反省。傷つけられて平気な人なんていないし、どんな人であっても傷つけてはいけないんだと、この本を読んでそんな当たり前だけど現代人が忘れてそうなことを再認識した。