あらすじ
韋駄天の俊足と蜘蛛糸の罠を駆使して魔物を倒せるようになった「私」。調子に乗って、脱ダンジョン!と新たなエリアへ飛び出したはいいけど……そこは蜘蛛糸の天敵――炎に覆われ火竜が闊歩するマグマの土地だった!
※本作品の電子版には本編終了後にカドカワBOOKS『左利きだったから異世界に連れて行かれた』(著:十一屋翠)のお試し版が収録されています。
学校で古文の授業を受けていたはずが、気づいたら異世界で蜘蛛に転生していたJKの「私」。
そしてそこは数々の魔物がはびこる大迷宮の中だった!!
しかも自分は最弱と言っていい蜘蛛の魔物。
「私YOEEEEE!」
否応なくはじまるサバイバル生活。
なんとか倒した魔物の肉(大体毒持ちだったり)を食らい、ある時は人間に住処を追われ、またある時は龍(超強敵)から必死に身を隠し。。
彼女のべらぼうな「生」への執着心からか、手持ちのカードを吟味しつつ、知略でもって格上の相手をいなしていく様は激アツ!
また、「私」以外の転生者も存在し、彼らとその他登場人物らの視点からも物語が進行していく本作。
じっくりと個々人の背景が掘り下げられていく群像劇的側面も非常に面白いところ。
伏線もふんだんに盛り込まれ、後に度肝を抜かれること必至!
大迷宮でのサバイバル生活からどんな展開が、どんな結末が待っているのか?
あなたの目で確かめてみてください。
感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
めっちゃ面白いんですが、何か。
続刊を借りることができました。連休むさぼり読みました。基本は、「王子様になった転生者」と「蜘蛛になった転生者」っていう、【何この天国と地獄的格差社会】みたいな二人の物語が交互に描かれているのですが、要所要所に挟まる「間の話」が絶妙な伏線感で面白いです。
「魔王と勇者」という、いわゆる王道ファンタジーのようでいて、さらにその上に「この世界を司る何か」をにおわせるのも面白い。
時間経過も早いんですよね。人間の世界が不穏ですが、蜘蛛さんのステータスも負けじと不穏で、目が離せないなぁと思いました。
Posted by ブクログ
甥っ子ちゃんにおススメされて読んでます。2巻。
2巻も蜘蛛子ちゃんが猛烈に戦ってレベルを上げていきます。
相変わらず生きることにまっすぐでかわいい、けど、それにしても強くなり過ぎではないか。このままじゃ魔王になっちゃう。。
謎の管理者がチラつくし、魔王一味も登場するしで気になる展開です。
それに比べたら人間界の方は平和。
とはいえ、転生した生徒が闇落ちしていく展開、スターウオーズのアナキンを彷彿させますね。
となると、かなり上物の敵になっちゃうのかな。
エルフの先生も謎が多くて怪しい?かな。
面白い
主人公がスキルなどを覚えていったり、レベルアップしていくのが結構早いので、どんどん強くなっているのが分かって、面白いです。
Posted by ブクログ
2巻にて、主人公が蜘蛛として地の底を這いずりまわる本編と、リア充たちが人間の生を謳歌する人界編との対立構造が明らかになった感じ。2編の間には大幅な時間のズレもありそうで、伏線の回収がどうなっていくか、ここからどうつながっていくのか楽しみ。