【感想・ネタバレ】日々ごはん(3)のレビュー

あらすじ

毎日の食卓とともに、日々は続きます。『日々ごはん』(1)~(12)の続きは、『帰ってきた日々ごはん』として2015年発売。

<ある日の日記より>
家族の毎日のごはんの世話をするのは楽しいことだけど、つまらなくもある。日々の落ち着いた暮らしというのは、私にとってかけがえのないものではあるが、それを一週間にいちど壊したくなる。だから軽く飲むんではなくて、朝帰りするくらいに、長々と、体がくたびれてへろへろになるまで飲まないとならない。誰かといっしょに飲んでいても、最後はひとりでてろてろと景色を眺めながら帰ってくる。そういう時、たとえば自転車に乗っていて転ぶ時、「あぁ、こんなに幸せで、もう私は死んでもいいやー」なんて思いながら無防備に転ぶ。毎日穏やかに暮らしている一週間に一回、もしかしたら死ぬことに近づくような感じかも、なんてふと思った。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

高山なおみの日記エッセイ第3弾

このシリーズ、日常を丁寧に過ごす系のエッセイだと思って読み続けていたのだけど、なんだかちょっと違うような気がしてきた。確かにご飯は丁寧に作らはるし(料理研究家だということもあるが)、洗濯や買い物・読書・旅行へのこだわりも、丁寧な日常生活の匂いはさせてはいるのだが。

この人結構ザツい。特に酒が入った時の行動がどうもザツい?酒呑んで、やたらと大騒ぎしまくり無駄に記憶を飛ばし、翌日二日酔いで宅配便配達員が鳴らすチャイムで目を覚ます。こんな日がやたらと多いのだ。しかも「こういう日があるから私は元気になれる」と確信的にそういう酒にまみれる日を作る。
まるで悪い展開にはまった時の俺みたい、読んでてツラかった。こりゃあこがれじゃなく、俺がしたくないことだよなぁ。

筆者の生活を否定するものではないし、酒を悪者扱いするつもりもない。しかも俺が勝手に「丁寧日常系エッセイ」と勘違いして読んでいたのだから、作品自体に一片たりもの瑕疵はない。勝手に理想を思い、勝手に失望しただけなんだけど・・・。

続編読むかは留保。読むにしても「丁寧日常系」ではなく「同類シンパシー系」エッセイとして読むことになるだろうな。

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2015年02月27日

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