あらすじ
「俺がユエを、ユエが俺を守る。それで最強だ。全部薙ぎ倒して世界を越えよう」
“いじめられっ子”の南雲ハジメは、クラスメイトと共に異世界へ召喚されてしまう。
クラスメイトが次々に戦闘向きのチート能力を発現するなかで、地味な錬成師となってしまったハジメ。
異世界でも最弱の彼は、クラスメイトの悪意によって迷宮の奈落に突き落とされてしまう。
魔物が蠢く絶望のなか、ハジメは最強へ至る活路を開き、吸血鬼のユエと運命の出会いを果たす――。
WEB上で絶大な人気を誇る異世界ファンタジー小説が、番外編「勝率0パーセントの戦い」も収録されてついに書籍化!
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なろう系小説でも代表みたいな作品だと個人的に思ってます。自分としては奈落に落ちてのハジメの豹変シーンが一番の見所です。
「最強」ってそれかあ・・・
序盤から中盤まではWeb系小説としては結構丁寧に描かれていて好感が持てました。
各キャラがスタンダードながらキャラ立ちしていて分かりやすく、主人公も好ましい人柄で、弱いなりに知識を得る努力をし、戦闘でもなんとか工夫をして頑張る様が応援したくなります。
特に前半ラストでの大物相手の戦闘では、戦闘用ではない錬成というスキルを駆使して必死で仲間を守ろうとする姿にハラハラしました。
中盤までは十分に面白く、先が気になるいい小説だったと思います。
ただ中盤で事件が起きて、それによってタイトルの「最強」要素が手に入るのですがそれが・・・
以下ネタバレです
銃でした。
鉱物を錬成して銃やグレネードなどの近代兵器を作って無双、と。
はあ・・・
正直すさまじくがっかりです。
剣と魔法の世界で近代兵器持ち出してバンバン撃って俺最強って本当につまらない。
純粋に錬成のスキルを磨いて、ベヒモス戦みたいに錬成を駆使して戦うで全然よかったのに。
上述の通り中盤まで丁寧に描かれていて面白かっただけにより一層がっかりです。
とりあえずキャンペーンで3巻までは買ってしまっているので、そこまでにこのがっかりを吹き飛ばすくらい面白くなることを期待します。