あらすじ
強面で器用な千石。優形で不器用な晴海。対照的な2人の父親が、子供たちの教育方針を巡って衝突! 愛情と干渉の差異を教えてくれたのは、かけがえのない親子の絆だった――。
...続きを読む
仕事で海外へ赴任するという元カノから子供を預けられた整体師の千石哲。浮気した妻と離婚して子供を引き取った漫画編集者の晴海昌弘。そんなシングルファーザー同士が、あるきっかけから晴海の部屋でルームシェアをしながらそれぞれの子供である愛梨と清一郎と暮らす日々を描いたこの作品。幼稚園に通う愛梨と清一郎は、好き嫌いやわがままを言っては反省して、友達と喧嘩しては仲直りして…と何ともまぁ子供らしくてかわいい子供たちで、その姿を見ているだけでもなんだか癒されます。一方、シングルファーザーである千石と晴海も、子育てを含めた家庭はもちろん、仕事にも自分の親にも悪戦苦闘…とこちらもいい意味でどこにでもいそうな大人たちで、うっかりしていると身につまされたりもします。そんな彼らが、悩んたり迷ったり、他人を助けたり他人に助けられたり、子供たちだけでなく大人たちも成長を見せたりする様子を、家でご飯を作って食べることを通じてとても丁寧に描いているところが私はとても好きです。作中ではお料理シーンもかなり長く描かれているのですが、巻末には作中に出てくる料理のレシピもきっちり載っていて、読み終わるとあれもこれも食べたくなるのにはちょっと困るかもしれません。
そして、本当はご飯より酒の肴のほうが好きなあなた、もしくはこのパパと親父が気になって仕方がないあなたには、スピンアウトである『パパと親父のウチ呑み』も激しくおすすめです!
感情タグBEST3
パパと親父のウチご飯
宮崎のチキン南蛮食べたくなった!拾われた野良猫だったのかぁ(笑)師匠ハンバーグ好きとは玉ねぎしみた。最後の薫製で乾杯いーなぁ。
千石さん好きー💘
師匠と出会えて本当に良かった。
晴海のお母さんの心配する気持ちも分かるけどなぁ。
あと、清一郎がかわいい。
匿名
なんだかんだで、いつも楽しそうで癒やされます。お互いさみしさをかかえてる親子ですが、根は素直で優しいし気の合う四人なら、家族みたいに絆はもう深い!
この巻も良い。
料理と食事と子育てという日常の物語だけど、
ちゃんとキャラを掘り下げて描かれるので、感情移入できる。
あいりちゃん、顔は母親似で性格は父親似。
せいいちろう君も同じ。
姉弟みたいに喧嘩する二人を見るのは幸せ。
匿名
子供達とピザ作りするの楽しそうだなぁと思いました。千石くんの過去は悲しいけど本当の親以上に大切なものをくれた師匠の存在にほろりときます。
親父
親にめぐめれず、わかり易いほどにグレまくっていた学生時代。
あるマッサージ師の親父と出会い、毎日の様に歯向かい、喧嘩しながらマッサージ師を目指していた哲、過去篇。
Posted by ブクログ
ホント、豊田先生も、話数、巻数を増やす度に実力が上がっていくタイプだな
今や、『甘々と稲妻』の雨隠ギド先生に負けないパンチ力を持つ漫画家に成長している
この『パパと親父のウチご飯』は、料理の描写とストーリーの上質さ、その二つが混ざった魅力で、読み手を満足させてくれる
食系漫画のメインと言っても良い料理が美味しそうに描かれているだけでも星が四つ、一息で埋まるのに、そこへ個性豊かなキャラクターらが織りなすストーリーが加わったら、埋まる一つの星の中身は三つに匹敵する
この作品のストーリーの主軸は、父と子の絆が食事で深まっていくトコであるが、父と父の縁も強まっていくので、更に読ませる力を持つんだろう
兄弟じゃなく、元は赤の他人が同居しているからこそ、家族に対してはしてしまう無自覚の遠慮をせず、自分をお互いに出せるんだろうな
喧嘩をしないに越したコトはないが、言いたい事を我慢して、ぎくしゃくとした関係を維持するくらいなら、思っている事を相手にぶつけて、相手にも言いたい事を言わせる方が、よほど、同居生活を続けていく上では健全だ。
人は傷つきやすいからこそ、会話を必要とするのだから、「分かって貰えなくても良い」やら「分かろうとするだけ無駄だ」と不貞腐れて、相手を知ろうとする事を諦めちゃならない。他人の知らない面を一つ知れば、自分の中の自分も知る事に繋がる。そんな実りのある会話の糸口に出来るのが、何でもない、食事だ
大切な誰かと一緒に美味しいご飯を食べられる幸せ、それを読み手に真剣さに伝えてくれるのが、この『パパと親父のウチご飯』だ
ぶっちゃけた話、『田中くんはいつもけだるげ』や、『けーさつのおにーさん』のように、BL漫画に見えないコトもない作品だが、そこも、この作品の魅力の一つなっており、むしろ、そこが無ければ、満点には近づかない
是非、一日でも早く、ドラマ化して欲しいものだ。キャストはやっぱ、ここは手堅く、晴海が向井理さんで、千石が小栗旬さんじゃなかろうか
この3巻も、親子愛にほっこりできる話ばかりだが、個人的に推しなのは、愛梨ちゃんと清一郎くんの初めての喧嘩、そして、仲直りを体験し、両父が共に成長する第14話「カスタードプリン」だ。子供だけじゃなく、大人だって夢見ちゃう、大きなプリンに家族全員で挑むってトコが、これまたイイですねえ
この台詞を引用に選んだのは、千石みたいな芯のある男に面と向かって言われたら嬉しいだろうな、と思えたので。カッコいい男に、「カッコイイ」と言われるより、「カッコ悪くねぇ」と言われる方が、何か嬉しくなれるっつーか、自信を芽生えさせられるのは、どうしてですかねw 戦い方、守り方は人それぞれだ。大切なモノを、自分なりにでも、必死に守れているなら、自分に対して引け目を覚える必要は一つとしてない!!
楽しく読めます
ストーリーは分かりやすく、タイトル通りです。
子供がいる方は共感できるところがあったりするのではないでしょうか。
出てくる料理はしっかりと作り方が書かれているので作ってみたくなり、お腹が減ります!
ただ、一から作るのでちょっと面倒ではありますが....。
ほっこりしたい方、美味しいものが好きな方にはお勧めです。
Posted by ブクログ
この奇妙な同居生活を取り巻く周囲の人々とのお話が増えて、
物語世界がぐぐっと優しさを増してきた感じ。
師匠とのお話は泣けますね。そしてやっぱり食べるって大事。
燻製…そんなに手軽にできるならやってみたくなりました。