【感想・ネタバレ】プリンセスメゾン 1のレビュー

居酒屋の社員の女性、沼ちゃんが一人でマンションを買おうとする話。
かといって、マンション購入を鼓舞するような雰囲気ではない。

メインは沼ちゃんのストーリーだが、オムニバスのような形式で、
妙齢の一人暮らしをする独身女性のストーリーが挟みこまれる。
住まいに関する話題から切り取る彼女たちの暮らしは様々。
全てが上手くいっているわけでもなく、時に寂しさも描きながらありのままを淡々と映し出す。
独身でも、既婚でも、そこにあるのは等しく暮らしなんだな…としみじみした気持ちに。

マンション購入に関しても同じだ。
たくさんの検討の末、念願のマンションを手に入れた沼ちゃん。
けれど「手に入れてからが勝負だね」と作中のセリフにある通り、マンション購入はゴールではない。
ローンや今後の生活を考えて不安になりながらも、
「わたしのおうちを大切にする」という気持ちを一番優先にしていく沼ちゃんの姿は
健気であり、とても愛しい。


家とは?暮らすとは?そんなことを改めて考えさせられる。
何が良い、何が悪い、というのを決めつけずに
いろんな暮らしがあることを、優しく抱きしめてくれるストーリー。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

地道にアルバイトをしながら、理想のマンション購入を目標としている主人公、沼越の台詞。

「努力すればできるかもしれないこと、
できないって想像だけで決めつけて、
やってみもせずに
勝手に卑屈になっちゃだめだよ。」

1
2018年11月24日

ネタバレ 購入済み

夢のマイホーム

未婚の女性がマンションを購入することを夢見る話。
友人に勧められて購入しましたが、同世代未婚女性と属性が同じなので考えさせられるものがあります。
物語に大きな山や谷はありませんが、様々な女性と家との関係が面白いです。
最終的に理想の家を手に入れられるのか楽しみです。

1
2020年12月07日

ネタバレ 無料版購入済み

マンション購入に向けて

分譲マンションの購入のためにさまざまな物件の内見に行く女性と、彼女の夢のために支えるマンションの販売をしている不動産会社の人たちを中心にした淡々としたお話の第一巻。

舞台は二度目のオリンピック開催が決定した東京。
主人公の沼越幸は居酒屋で働く20代半ばの女性。
普段は古そうなアパートに暮らしている彼女の密かな目標は分譲マンションの購入だった。
そのために時間を見つけてはさまざまな物件を見て回っている。
あまりに顔を出しているせいで不動産会社の人たちに覚えられてしまっている幸。
たくさんシフトに入り、給料が多い休日は必ず働くようにしている彼女はマンション購入のための頭金やローンのために一生懸命だ。
いつも内見で彼女の接客を担当している営業の伊達や、受付の要や阿久津は彼女の家探しのためのサポートを惜しまない。
彼らの温かい眼差しを受けてどういう物件に住みたいか、どれくらいの予算かを具体的にしながら淡々と進む彼女がすごいと思ったのと一人暮らしの女性が希望する物件に住む難しさを知ることができる作品だった。

0
2021年11月10日

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