【感想・ネタバレ】ニンジャスレイヤー第1部 ネオサイタマ炎上1のレビュー

あらすじ

ニンジャ抗争で妻子を殺されたサラリマン、フジキド・ケンジ。彼自身も死の淵にあったそのとき、謎のニンジャソウルが憑依。一命をとりとめたフジキドは「ニンジャスレイヤー」――ニンジャを殺す者となり、復讐の戦いに身を投じる……!! 原作者から権利を取得した翻訳チームにより、Twitter上での翻訳連載が開始された「ニンジャスレイヤー」。強烈な言語センスを忠実に訳した翻訳は「忍殺語」とも呼ばれ、中毒者を生み出し続けてもはや相当にスゴい!「マルノウチ・スゴイタカイビル」「実際安い」「Wasshoi!」「古代ローマカラテ」といった超自然単語群が読者にニンジャリアリティショックを引き起こしてしまうのだ! ツイッターでついた火が、いま炎となる。走れ、ニンジャスレイヤー、走れ!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

サイバーパンクディストピアSFニンジャ活劇。
悪の組織に妻子を奪われた男が、古代のニンジャの力を獲得し、その力の闇に呑まれないよう抗いながら復讐のため戦う、という筋の、王道なダークヒーローもの。「Wasshoi!」「のっぴきならぬマッポーの世」「インガオホー!」「ヨロコンデー!」など独特の言語センスに貫かれているため分かりにくい(し、そのような部分は読んでいて笑ってしまう)けれど、ドライでハードボイルドで、時には人間の業のままならなさを描いてしんみりとさせたり、少年少女の淡い恋や友情を描いてみせる懐の深さを感じる。
あえて時系列をバラバラにして並べてあるけれど、1巻の巻末に、すべての始まりとなったエピソードを持ってくる演出も良かった。

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2018年10月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

巷でうわさのアイエエエエ!ニンジャ!ニンジャナンデ!?です。
記念すべき一巻の話の最初が「これまでのあらすじ」・・・
どうやら時系列バラバラの一話簡潔みたいです。それでも読者そっちのけで話がぐんぐん進んでいく勢いはすごいです。

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2014年10月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

巷で噂のニンジャスレイヤー=サンの冒険はずっと気になっていた。

単行本の分厚さに躊躇していたが、今回イヤー!とキヨミズ・プラットフォームから飛び降りるつもりで買ってみたら大正解だった。

ツイッターに投稿された時とはストーリーの順序が変えられているようで、第一話にあらすじがあった時点でこれは普通の小説ではないことを実感した。でもまあ、基本ノリで読んでいくものだと思ってたので特に気にせず一気に読み進んでしまった。

140文字以下の短文が並んでるだけだが、登場人物とか誰が喋ってるのかとか案外分からなくならないものなんだな。

そしてやはり忍殺語は大変ワザマエである。
独特の忍殺語だけじゃなく、女性キャラが出たら「胸は豊満であった」とかさらっと書かれてたり、色々と新しい小説で全く読み飽きない。

続きも読みたいが、全巻揃えた時には本棚の一列を占領してしまうことを考えると…

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2013年10月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ヤバイ、コイツはヤバイ。外国人視点のズレた日本観をそのまま体現したような世界観がタマラない。加えて「忍殺語」と呼ばれる独特のワード群などが織りなす、様式美ともいうべきセリフの応酬がまたクセになりそうで。

イクサの前の丁寧なアイサツ。技を繰り出す時の「イヤーッ!」。それを喰らった時の「グワーッ!」。気合を入れる時の「Wasshoi!」。そして、数々のヤクザ・スラング。

日常の中で口には出さずとも、頭の中でつい浮かんできてしまうほど、読中は影響されまくっていました。(いい歳のクセに…)

とはいえ、ストーリーよりもこの世界観を楽しむタイプのコンテンツなので、2冊目はしばらく時間をおいてから読みたいかな…

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2013年05月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

書籍版2巻まで読んで我慢できずツイッターの最新まで追っかけた状態での感想。


時系列ばらばらのエピソードを羅列ってなんか辻褄の合う合わないからうまいこと逃げてるっぽくてちょっと狡いなあとか思ってたら、どうも計算ずくで並べられてるっぽいのでいいぞもっとやれ状態。
膨大な登場人物が複雑に入り乱れる群像劇なので書籍でまとめて読んだり読み返したりしたほうがわかりよい。

とりあえず翻訳者も、最近気付いたけど原作者もいろいろわかってやってるだろうと思う。「外国人の勘違いした日本」じゃないんだこれ。作りこまれたネオサイタマの世界観が小出しにされてだんだんつながっていくのは楽しい。サイバーパンク全然知らないけど興味出てきたくらい。

文体に脳が侵食されるのでいろいろ危ない。「キンカク・テンプル」とか「マルノウチ・スゴイタカイビル」とか「サッキョーライン・エクスプレス」とか地の文の「コワイ!」とかにいちいち慣れてきたせいで真面目に友人に勧めるときにいちいち噴かれる。

でも家族と友達を大事にする人たちの話でもあったり。それが裏切られたり奪われたりした人たち、自分の家族だけは守ろうとする人たちの話だったり。復讐の連鎖もきっちり。復讐終わったらどうするの、っていうところも。
運命とか呪いとか怨念とかそういうどろどろした話でもある。
いろんなものひとへの狂信者も多数で個人的に燃える。

何よりこう、侵食するものされるものが脳内会議してたり乗っ取りあったりしてる話は好きなんだ。協力したり殺しあったり。

 最初は粛々と会うニンジャ会うニンジャ全員殺してたのに、「即殺すニンジャ」「殺す優先順位が低いニンジャ」「とりあえず殺さない(殺したくない)ニンジャ」って線引きを始めたように見えるニンジャスレイヤー=サンの状況判断は今後どうなっていくのか、復讐行は果たせるのか、どこまでいったら終わりになるのか、とか。
 憑りついたあげく好き勝手やろうとするものに対して恨み骨髄に達した結果、自分をカタナから妖刀にクラスチェンジさせたあのお兄さんは、今後自分の憑物落とせるのか、落としたらあの人に何が残るのか、残らないってわかってるんじゃないのか、とか。
 さまざまなストレスから、自分に憑りついて一体化しているものと進んで記憶を混濁させたがっているあの大将は、しかもその自覚のあるらしいあの人は、今後狂気を深めていったらどうなるんだろう、とか。

その辺が動き出す二部からが本番だと思う。書籍版はツイッターから大幅に改稿されているのでそういう意味でも楽しみ。

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2013年01月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

twitterに連載されたものをまとめた、サイバーパンクニンジャSF小説。

『「イヤー!」「グワー!」ワザマエ!』
『「ザッケンナコラー!通せオラー」酔ったサラリマンが口汚いヤクザスラングを喚き』
『だがこの地獄絵図は、ネオサイタマのストリートにおいてはありふれすぎたチャメシ・インシデントなのだ』

…という調子で話が進んでいくので、何も考えずに楽しめますw

微妙な間違いだらけの日本語がいかがわし過ぎて、読みはじめは「なんじゃこりゃ…」という感じで読んでいたのですが、最後にはそんなB級感がだんだん癖になってきて、「Wasshoi!」の掛け声が出てくると「ニンジャキター!」と、ゾクゾクワクワクしちゃいました。

短編の順番がシャッフルされていたり、あほらしいガジェットが散らばめられていたりと、至るところ遊び心満載でとにかく面白かったです!

読むと「こんなアホらしいの読んだよ!」と思わず人に伝えたくなる、伝播力の高い小説です。

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2013年07月01日

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