あらすじ
時は1920年代末。16歳の万里子は父の借金を返済してもらうのとひきかえに、幼少時からの憧れで、30歳も年上の俊と結婚、オリエント急行の旅に出る。しかし翌朝豪華絢爛な車中でインド人青年のニーラムらと出会った翌朝、思いがけない悲劇が万里子を襲う…!
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時は大正、新婚旅行中に突如未亡人となってしまった16歳・万里子の異国旅。
気高く、一途な日本人の少女が、異国での差別や文化・慣習の違いに翻弄され、時に裏切られながらも、人を信じ、愛する物語です。
書店員のおすすめポイントは3つ!
その1)万里子の生き様がかっこいい
時代が時代なだけに、人種差別をされたり、利用され騙されたり、異国での旅は万里子にとって優しいことばかりではありません。しかし、どんな時でも誰に対しても、一様に愛を与える万里子の精神がとにかく素敵。愛情深く、そしてチャーミングな万里子のことが、気付けばみんな好きなってしまいます♪万里子の「愛され力」を見習いたい!
その2)インド人の青年・ニーラムがイケメン
価値観の違いから万里子に嫌われていたニーラムですが、いつしか、万里子を支える大切な存在に……。このニーラム、めっちゃイケメンなのです。一見、横暴に見える面もありますが、万里子がつらい時励まそうとしてくれたり、困った時には力を貸してくれたり、とにかくイケメンタルの持ち主!万里子に敬意を払い、彼女を大切に想うニーラムの愛情がとにかくでかい!スケールもでかい!
その3)2人の恋の行方が切なくも愛おしい
今よりももっと世界の線引きがされている時代、身分も国籍も違う2人の間に立ちはだかる壁は決して低くありません。それぞれの信念があり、成し遂げなければならないことがあり、「愛さえあれば」ではかたづけられない問題があるのです。大きすぎる障害を2人はどう乗り越えるのか、結末まで目が離せません!
感情タグBEST3
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匿名
わー!残酷すぎる!なにがて?!もー色々、、そかぁ、だから友人だけ。。
切ない。。マリコは16歳、これから色んな出会いもある。。
、、そう考えたんかな。
Posted by ブクログ
初めの巻からこんなにミステリ色強めな少女漫画も珍しい!という第一印象でした。オリエント急行のオマージュと思っていただけたらありがたい、とのことで、かなりハラハラする展開です。
全11巻。色々な国へ舞台が移るので、展開が予想できず面白かったです。
賢く強かな万里子と自由奔放なニーラム(万里子の魅力にぞっこん)の二人を見守っていく気持ちで読みました。
定期的に読み返したい素敵な物語です。
Posted by ブクログ
1~2巻
高尾先生はどうしてこう私のツボをつく作品を次々と生み出してくださるのでしょう…。
舞台は1920年代末のオリエント急行。まだ年若い主人公には残酷な出来事が待ち構えておりましたが、彼女には是非幸せになってもらいたいです。
オリエント急行で
雪で列車が止まったり、1人死んだ、というあたり、まさに本家?と一緒ですが、どうやら幸い、殺人事件ではありませんでした。
16歳の幼妻が健気です。どんな話になるのでしょうか?
Posted by ブクログ
主人公の万里子は30歳年上の夫と結婚し、豪華絢爛なオリエンタル急行でパリへと向かっていた。その列車の中で夫が殺される事件が起こる。インドの富豪の子息・ニーラムや万里子の夫の知り合いたちは否応もなく事件に巻き込まれる。万里子は不可解な事件を追ううちに真実に辿りついたが・・・。
「嘘も真実も同じように残酷」。
万里子がこれからどうなるのか気になります。個人的には万里子とニーラムの関係好きなんだけどなぁ~。
異国情緒あふれる衣装や小物、背景など細かく描かれていて美しいです(*^_^*)
Posted by ブクログ
ゴールデン・デイズに続き高尾さんの和服から洋服へと服装が変わっていく時代設定はすごく好きなんですが、それに年の差・幼な妻と個人的ドストライクゾーンが詰め込まれた作品でした。
物語の時代背景は1920年代末で、家の借金のために父親と同じぐらいの年の男性との結婚から始まります。
ヒロインの夫への思いがとても純粋で切なくなりました。
今後のニーラムとの関係も気になります!
全巻読後、うーん。
行動力のある元気な女の子を描きたかったとの事でしたが、自分は、「このお話はどうかなぁ」でした。
「高尾滋」作品は大好きで全て読んでいるのですが、主人公の万里子にも、年の離れた夫の俊にも、ニーラムにも感情移入出来ませんでした。
なぜかこの作品は、途中から「あれ、何かおかしいな?」って違和感が出て来て、それが最後まで拭えなくて、
日本人の万里子とインドの王子様のニーラムの恋も応援出来なかった。
ニーラムのお兄さんとその母親(第一王妃)と参謀の件(くだり)も長くなってしまい、主軸からずれているような気がして、自分にはしっくり来なかったです。
「ニーラムと恋に落ちて結ばれる」って方向に話を持って行かなかったら、万里子のキャラはもっと活きいてたんじゃないのでしょうか?
(個人的な感想です、すみません。)
語学も堪能で行動力もあって、パリでジャンヌと渡り合ったりもしたのに、「あ、結局は恋愛路線に落ち着いちゃうのか~」と、
せっかくの万里子のキャラが勿体ない気がしました。