あらすじ
アールデコ華やかなりしパリ──。万里子は俊の指輪を取り戻すため、パリの芸術家たちを欺くニーラムの策略に巻き込まれるが…!? 16歳の未亡人の異国修業物語、第3弾!
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時は大正、新婚旅行中に突如未亡人となってしまった16歳・万里子の異国旅。
気高く、一途な日本人の少女が、異国での差別や文化・慣習の違いに翻弄され、時に裏切られながらも、人を信じ、愛する物語です。
書店員のおすすめポイントは3つ!
その1)万里子の生き様がかっこいい
時代が時代なだけに、人種差別をされたり、利用され騙されたり、異国での旅は万里子にとって優しいことばかりではありません。しかし、どんな時でも誰に対しても、一様に愛を与える万里子の精神がとにかく素敵。愛情深く、そしてチャーミングな万里子のことが、気付けばみんな好きなってしまいます♪万里子の「愛され力」を見習いたい!
その2)インド人の青年・ニーラムがイケメン
価値観の違いから万里子に嫌われていたニーラムですが、いつしか、万里子を支える大切な存在に……。このニーラム、めっちゃイケメンなのです。一見、横暴に見える面もありますが、万里子がつらい時励まそうとしてくれたり、困った時には力を貸してくれたり、とにかくイケメンタルの持ち主!万里子に敬意を払い、彼女を大切に想うニーラムの愛情がとにかくでかい!スケールもでかい!
その3)2人の恋の行方が切なくも愛おしい
今よりももっと世界の線引きがされている時代、身分も国籍も違う2人の間に立ちはだかる壁は決して低くありません。それぞれの信念があり、成し遂げなければならないことがあり、「愛さえあれば」ではかたづけられない問題があるのです。大きすぎる障害を2人はどう乗り越えるのか、結末まで目が離せません!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
女性が自身の思うままに行動できない時代のものがたりであり、その縛りが万里子の失くした指輪への言動を通して伝わってくる。そして圧巻なのはそれに対するジャンヌ。「人を 可哀想がるのが お得意ねえ」素晴らしい対比だ。万里子には可哀想でもジャンヌには自由なのだ。
なにを幸せだと感じるかも。なにを美しいと感じるかも。自身が自身の主人として。自由なのだ。
ニーラムの正体
指輪を取り戻すため大芝居を打ってウォーレンを騙すことになった万里子達。ニーラムのやることはスケールが違います。そしてそのニーラムの正体が…
ウォーレンをアメリカの田舎者としているからって、変な訛りで喋らせているのが鼻に付く感じ。
Posted by ブクログ
ウォーレンから指輪を奪還するため、万里子たちはある計画を実行する。そして、ジャンヌやニーラムの秘密も明らかに。
後半から話の展開が目まぐるしく動き始めた。ニーラムがメイン?ジャンヌが格好良くていい女だった!!もう出てこないのかな~?3巻のラストもすごいとこで終わってるので早く続きが読みたいです。
Posted by ブクログ
時代臭さが好き。
ジャンヌの「かわいそうがるのかお得意ね」と。
まりこの
「許せないままに愛するわ。だから苦しいの」に目から鱗でした。
真理だ。