あらすじ
1920年代のパリ。インド藩王国の第一王子、兄・パドマを母の仇として狙うニーラム。その本当の気持ちに気付いた万里子は、彼を止めようとするが…!?
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時は大正、新婚旅行中に突如未亡人となってしまった16歳・万里子の異国旅。
気高く、一途な日本人の少女が、異国での差別や文化・慣習の違いに翻弄され、時に裏切られながらも、人を信じ、愛する物語です。
書店員のおすすめポイントは3つ!
その1)万里子の生き様がかっこいい
時代が時代なだけに、人種差別をされたり、利用され騙されたり、異国での旅は万里子にとって優しいことばかりではありません。しかし、どんな時でも誰に対しても、一様に愛を与える万里子の精神がとにかく素敵。愛情深く、そしてチャーミングな万里子のことが、気付けばみんな好きなってしまいます♪万里子の「愛され力」を見習いたい!
その2)インド人の青年・ニーラムがイケメン
価値観の違いから万里子に嫌われていたニーラムですが、いつしか、万里子を支える大切な存在に……。このニーラム、めっちゃイケメンなのです。一見、横暴に見える面もありますが、万里子がつらい時励まそうとしてくれたり、困った時には力を貸してくれたり、とにかくイケメンタルの持ち主!万里子に敬意を払い、彼女を大切に想うニーラムの愛情がとにかくでかい!スケールもでかい!
その3)2人の恋の行方が切なくも愛おしい
今よりももっと世界の線引きがされている時代、身分も国籍も違う2人の間に立ちはだかる壁は決して低くありません。それぞれの信念があり、成し遂げなければならないことがあり、「愛さえあれば」ではかたづけられない問題があるのです。大きすぎる障害を2人はどう乗り越えるのか、結末まで目が離せません!
感情タグBEST3
インドの王室
本当の所はどうかわからないけど、こんな窮屈な子供時代を過ごさなければならないなんて可愛そう…
普通の考え方なんかできないだろうに
イギリスの学校に入ったばかりの頃はすっごく苦労するんだろうなと考えてしまう…
ニーラムがマリコにどんどん近くなっていくのが嬉しい
Posted by ブクログ
ニーラムの過去が少しずつ明かされ始めた。何故パドマがニーラムの母を殺したのかはまだ描かれてないので続きが非常に気になる所で終わってる。しかし万里子は格好いい!馬にひらりと乗り、パドマの命を狙うニーラムを体を張って止める。優しく強い女の子だな。しかし万里子とニーラムの恋愛は進まないな〜…というか恋愛に進むんだろうか?!進むよね!(笑)怪我をした万里子の介抱をするニーラムにはキュンキュンしました。
Posted by ブクログ
ついにニーラムの過去が明かされる……。話がようやく見えてきた。生きてきた国も環境も性格も全く違うけれど、万里子とニーラムの共通点は「裏切られた過去」をもつということ。1巻の列車編の意味が増して、話が動き出した第5巻。続きが楽しみ。
Posted by ブクログ
物語に出てくる王宮は、どの作品も陰謀だらけの暗い闇が描かれている。
そして、この作品のニーラムたちの王宮の中でもそれは例外ではなく。
本当は、こんなにも仲の良かった兄弟だったのに、ニーラムのいない間に、パドマに何があったのだろう。
そして、願うは、まりことニーラムがはやく恋に目覚め恋人になって結婚でもしてくれたらと思うのだけれど、
まりことニーラムのLOVEはないんかい?
まりこにはツライ状態だけど、でも2人の仲を深めるにはいい時間になるのじゃないかい?