あらすじ
ちょっとした超能力が使えるのが取り柄の南丸こと、ナン丸はある日、知り合いでもない民俗学の教授・丸神から呼び出しを受けた。だが丸神は調査のため「丸神の里」へ行ったきりで戻っておらず、残された研究生からは「教授とナン丸は、同じルーツを持つらしい」と告げられ、心当たりを尋ねられた。だが何も知らない――。いっぽう「丸神の里」東北の丸川町では、殺害方法のわからない猟奇事件が起きた。失踪した丸神教授の研究内容と足取りを追って、丸神ゼミとナン丸は「丸神の里へ」おもむくが…。
...続きを読む感情タグBEST3
古いマンガだけど面白い
ストーリー展開は十分練っている。わずか4巻だけど,展開が予想できず引き込まれる。
岩明さんの絵は,特に人の顔の表情描写が変だけど,気には無くなる。
面白いマンガだと思う。
Posted by ブクログ
『寄生獣』で一世を風靡した岩明先生の作品。構成がしっかりと練られていて、最初から最後まで物語を形作ってから執筆された印象(これは後の『ヒストリエ』でもっと炸裂)を受ける名著。伏線がどんどん回収されていく展開が心地良し。
南丸くんの呑気な三枚目っぷりが、『寄生獣』の宇田さんをちょっとだけ彷彿とさせます。
古いが名作のひとつ
紙の本で寄生獣のあとにずいぶん前によんだが、超能力が類似の異能ものとは大違いのリアリティを与えられていて、それによってどう人間や社会が動くか!という明確なテーマにそって話が進む。
次第に力のヒミツが明らかになっていくのもバランスよく、話がごちゃごちゃしないので必読ですよ。
Posted by ブクログ
ちょっと難しかったけれど、おもしろかった。
ふるさとを守るために、自由な心を縛るしがらみのようなものを我々日本人は感じているのではないかと思った。
Posted by ブクログ
血縁としての「血」
~族…として生まれ、外界との接触を避け習わしに従い、血縁に縛られ続け自分をも縛る者、
逆に血縁に嫌気が刺し、外界へ赴き 自分を破綻へ導く者
さらに 血縁には囚われず 自分の正しいと思った価値観で幸せになる者
何が正しくて間違っているのか、それは血でなんか決められない、と思わされました。
大事なものは血縁による結びつきではなく、結局は自分の意思です。
Posted by ブクログ
今、つまらない生活を送っている人。どこかへ逃げ出したいと思っている人。別の世界への入り口は、自分の近くにも偏在している。このマンガは、それを見つけるきっかけとなるはず。
Posted by ブクログ
戦国時代由来の秘密を守る村。それを研究していた教授の謎の失踪。サイキックの能力を操る謎の男が起こす事件という巧みな筋運びで飽きない伝奇SFの秀作。この作者の面白いところは、こういう題材を扱っていても、登場人物の生活臭さい描写や、テーマの落としどころの識見の高さにある。本作の主人公は、次第に開花していく超能力を就活につかえないかとしか考えていなかったりかなりの能天気ぶりに描かれているが、最終話の見せ場では感動的だった。それと岩明作品の定番、黒髪ショートヘアの美少女ヒロインがやっぱりかわいい。
Posted by ブクログ
この世界観好き
この作品はドラマ化されているのですが、とても珍しいことにドラマも素晴らしい!
演技よしVFXよし原作からのアレンジもよしの三方よしです
I like this world-building!
This work was adapted into a TV drama, and—quite unusually—the drama itself is also fantastic!
The acting is superb, the VFX are top-notch, and the way they’ve arranged it from the original is spot-on—a win in all three areas.
ミステリー&怪異
どこかで見た絵柄だと思ったら、「寄生獣」の作者さんだった。
作風は「寄生獣」に繋がるものが感じられて面白い。
今回はミステリーの部分が濃く、
地方の田舎町の七夕にまつわる伝承に絡ませて不穏な感じを醸し出している。
さすが
奇才岩明均が名作「寄生獣」の次に手掛けた作品。
リアルタイムでも読んでいたが、独特の世界観が恐ろしかった記憶がある。
寄生獣とはまた全く違う感じ。
絵はこの作者らしいものだが、ある意味寄生獣よりもクセが強いかも。
不気味な設定なだけに、敢えて主人公などをとぼけた明るいキャラに描いて対比を際立たせているのかもしれない。
本作終了後数年で始まる「ヒストリエ」がかなりクセが弱く一般ウケしそうな絵になっている点も、そう思わせる。
いずれにせよ、本作もなかなか名作と言える部類だと思う。
Posted by ブクログ
何度も読み返しているので何度目かわからないが2014年6月23日に読み終わった。どこかで見かけたコメントだけど、確かに説明的な部分が多いと言えば多い。それでも私は好きだけど。
Posted by ブクログ
いやー面白かったです。
こういう閉鎖的な村の鬱屈とした雰囲気の物語は読んでて気持ち悪いな。
4巻、頼之の作った窓の外に行こうとした幸子が空恐ろしかった。「だって、この世界で生きていたって、わたし......」って、怖いセリフ!
最後に山を速攻で元に戻してしまったのは、村人の精神は結局何も変わらなかったということか。
Posted by ブクログ
現実の七夕伝説と対比させて読み進めてゆくと非常に味わい深い。七夕の国における織姫と彦星は一体誰なのか?そしてそれらを繋ぐものとは?繋がることはできるのか?手が届く者の存在意義とは?ダークな七夕とも言うべき本作の世界観。決して後味の良いものではないが、七夕のごとく年に一回は読みたくなってしまう不思議な作品。
Posted by ブクログ
「窓の外に手が届く」能力、「窓の外を見る」能力…
どちらも聞いたことがない不可解な能力だけど、深く丸神の歴史の関わってくる。
綿密な設定で描かれる、歴史モノで、現在モノで、そしてSFチックな物語が始まった。
展開自体は遅くて、キャラは地味だけど、物語は深い。
村で行われている祭り以外に、丸神山では一体どんな祭事が行われているんだろう。
Posted by ブクログ
歴史と民俗と超能力。
アクションではなく、特異な能力といかに向き合うかを考えていくお話でした。
人間と機械との関係と同じで、能力に振りまわされて怯えたり思いあがったりするのは愚かしいと、暢気でひょうきんな主人公が語ります。
民俗学的になぞ解きをしながら真相ににせまっていく展開がなかなか面白かったです。
ただ、いろんな設定を組み込んだわりにはあっさりしすぎていたので、4巻完結でなく、せめて倍くらい続けてほしかった気もします。
Posted by ブクログ
寄生獣の作者である岩明均が描いた伝奇物。一般受けはしなさそうな作品だったのでやや中途半端な終わり方ではあったよーな。多分この作品で歴史を描くことに目覚めて、ヘウレーカやヒストリエに繋がってったんじゃなかろうか。そういう意味でターニングポイント的作品。
Posted by ブクログ
☆2.5 殺人集団の国
パニックSF民俗マンガ。
結局なんだったのかよくわからない。宇宙人が能力を授けて、それをもてあます人間。といふ話か。まあドラえもんの四次元くず箱とか、そんなかんじか。とおもった。
人間は身ぶり手ぶりが大げさ。主人公はのんき坊主で、暴力とは無縁。で、新世代の殿様と目されるわけだが、結局ならない。
まあ民俗学とかほぼ関係ないので、村の因習話となにがちがふの?と思はなくもない。
寄生獣の作者
寄生獣の作者の作品なので購入しました。正直、寄生獣レベルのものを期待していたのでちょっと肩透かしでした。でも、ハードルを上げすぎないで、この作品単体でみれば充分面白いです。
Posted by ブクログ
穴を開ける超能力、から異次元空間への物質転送へと話がつながりつつ、地方部族のクローズドな争いがメインとなるお話。
主人公がいまいち情けないのが残念。勿論こういう設定で面白い話はたくさんあるのだけど、この話では主人公の成長が必須だったように感じる。
寄生獣好きには物足りない一品かと。