【感想・ネタバレ】翔ぶが如く(七)のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

いよいよ物語は明治10年。
西南戦争の年に入りました。

西郷隆盛さんの暗殺を指示されたと思われる薩摩出身の政府方密偵が複数鹿児島に現れたことや、白中に運搬することを決められている火薬を太政官政府が夜間にこっそりと鹿児島から運び去ったことを引き金に、私学校の一部の後先を考えないタイプが政府の火薬庫を襲撃。
ついに西郷さんも動かざるを得なくなってしまいました。

薩摩藩士はお隣の熊本と違って議論をする文化があまりなく、とにかく勢いのあるヤツ、何かあったら命を顧みずに討って出るタイプが好まれる傾向があったそうだけど、それが結果的には知識のない感情優先タイプを量産したってところがあったように思う。

明治維新以後、特に西郷さんが征韓論で下野して以降は、多少物事を客観的に見るころができて、大局を論じられるタイプが中央に残り、薩摩には視野狭窄の田舎者タイプの感情組しかいなかったような感じ。

そういった周囲のメンバーに恵まれなかった西郷さんが、最後はそういったヤンキー軍団に持ち上げられ、説得することも逃げることもできずに、その身を差し出したってのが西南戦争だったのかな~って思いました。

西郷隆盛さんが主人公のように見えて、けっこう大久保利通さんアゲの物語っぽい気がしてきたぞ(笑)

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2016年11月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

神風連の乱を経て西郷隆盛が明治政府との対決を決意するまでが話の中心。政府との対決を決意するというよりは、西郷の回りに与える影響の強さで、西郷がやむなく政府との戦いを選ばざるを得なかったという過程が丁寧に書かれている。何というか日本国内での内乱を本音では避けたかった西郷の意思が象徴化されたという理由だけで反映されないのは読んでいて非常にやり切れない気分だ。政府と対決することになった薩摩の行く末を引き続き読んでいきたいと思う。

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2017年05月18日

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