あらすじ
電子限定描き下ろしSS付!!ある日、唐突に異世界トリップした香坂御月 (こうさか・みづき)は、非凡(天才?)×眉目秀麗――だけど壮絶な残念要素を持つ者たちが多数存在する、アンバランスな実力至上主義国に保護されることとなる。魔法の才能と持ち前の鬼畜さから、イケメン騎士に惚れ込まれてしまったミヅキは、そこからなし崩し的にトラブルに巻き込まれることに……!? 確かに見た目はいいし家柄も素晴らしいけど、どうしてこうもマイナス要素がある難有り美形ばかりが集まるのだろうか……!? 非凡に片足を突っ込みながらも普通の人(=平凡)を望むミヅキと、個性あふれるイケメン達が織りなす鬼畜ヒロイン系異世界ファンタジー。
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ややくどい
異世界に迷い込んだミヅキは生き残るため必死に生活していたら「規格外」の異邦人として城に保護されることになり……。
迎えに来た白騎士様は変態で、城で待ちかまえていたのは魔王様と魔術にしか興味のない黒騎士様。全員、顔も家柄も最上スペックなのに、癖のありすぎる性格で総合点はむしろマイナス。そんな面々に囲まれた異邦人ミヅキは如何に……。
といった感じのあらすじが気に入って、4巻まで一気読みしました。
結論から言ってしまえば、ミヅキの方が余程ヤバい性質を持ってましたね、ハイ。
「規格外」の性格や考え方から編み出される魔術や魔導具は(異世界の)常識破り。降りかかる火の粉は全力で振り払い、やられたことは三倍返し、むしろやられる前に叩き潰す。精神的にも物理的も。国のダニと化した悪を排除するためにミヅキが傍若(暴虐)無人に活躍する。
までは良いのですが、悪人への罵りやぶち倒し計画の披露のあたりの語りが長過ぎて、繰り返し過ぎて、爽快感よりクドさが目立ちますね。主人公の閃きと容赦の無さをアピールする場面なんでしょうが、感嘆や驚愕よりもいい加減しつこいなぁと思ってしまいました。
最強主人公が悪即斬、小物も全力でいたぶる。正義感からではなく、自分達の利益と私怨の為に闘います。そういった話はむしろ好きな方です。
なので、もう少しメリハリがあったらもっと面白いんじゃないかな、と期待しています。
読めなくはないが……
最初にいいところを書くと、全体的にスカッとするような話
主人公に敵対する相手をバッタバッタと倒すところは爽快だ。なにも考えなければ。
悪い点
まずは世界観の説明不足
主人公はこの世界についてどういう知識を持っているのかの説明が少ない。
最初の方には「馴染みのある回復魔法はゲームの中のもの」という説明があるが、例えばドラクエの回復とこの世界の回復は違うというような話をしているのだと思っていた
18話では「私がプレイヤーの一人だった~~」って発言からこの世界は主人公がプレイしたことがあるゲームの中に転移?転生?したんだと知る
もっと早くに主人公の素性やら世界観を説明すべきだと思う。ゲームの世界に迷い込んだという話であればエルシュオンやルドルフなども実は主人公は知っていた可能性があるし。だからこそ気安い感じで話しかける説明にもなると思う
強い女にぶちのめされる性癖とか、ストーカーを趣味にしてる男とかキモ過ぎる。そもそも騎士なのに「自分より強い者に痛めつけられる」のが好きとか主人公より弱い騎士ってことで役立たずでしかない
それなのに付きまとうキモ男をどうにかしてもらおうと飼い主のもとに向かったら「こちらの条件を飲んだらそちらの条件も飲む」という上から目線の条件指定。なぜこれで主人公はキレない?
飼い主(王子)も知り合ったばかりの女を他国の王のもとに送るとか。問題があれば即外交問題に発展するのに?それに普通他国のイベントは自国のイベントの後でしょ。メタい話で3巻あたり
展開も同じようなものが何度も続く(終わりがわかりにくい)のもどうかと思う。例えば派閥が3つあるとか後宮内の人数は18人って話をされていれば、もう少し話の終わりが見えてわかりやすかったのでは
セレネ(主人公が侍女に扮した姿)とかエイダ(アシュトンに振られた女)とかをもっと効率的に使ってほしかった気もする。
暴れん坊将軍みたいに姿を偽りながら最後にネタバラシで一気に潰すとか。
ミヅキが転移したときに例の騎士が皆殺しにしたようだけど、問題行動すぎるでしょ。
主人公が外に出るときに倒すのはいい。中から外に出ようとしているんだし。
でも騎士は外から中に入ろうとして皆殺し。挙句「俺が恐ろしいか」?あほくさ
そうやって「何かをやったから問答無用で断罪、皆殺し」ができるなら他国に弱みを握らせて助力を頼むな。自分たちで罠を張って粛清していけばよかっただろ
面白い部分は確かにあるのですが
公開されたのが2013年のWeb小説、現在もWeb上で公開・執筆が続いている長寿作品ということで第1巻を読破しました。
確かに面白いと感じる部分はあったのですが、なんか受け付けられない部分も多々あったので、今後読まれる方の参考になれば。
ただしネタバレを含みますので純粋にお話を楽しみたい方は読まない方が良いかもしれません。
面白かった点
主人公サイドを精神的に追い詰めていたいじめっ子達が爽快なまでにボコボコにされる点。
主人公のスタンスからして勧善懲悪タイプのお話ではないのですが、最終的に陰湿な嫌がらせに苦しめられていた主人公サイドが敵対勢力にきっちりと物理的・権力的な報復を行い再犯の芽をしっかり摘んだ上で次巻に続いていく構成は魅力的に映りました。
元がWeb小説媒体というだけあって会話文中心の文体で話が進む為、非常にスピーディに物語が展開されていき続きが気になる構成となっています。
悪印象を持った点(多いです)
全体を通して説明不足です。
会話文中心にテンポよく進むと言えば聞こえはいいのですが、その為に状況を説明するための文章が犠牲になっています。
その為、今誰が喋っていてどんな状況なのかが分からない個所が非常に多い。
その上で主人公の自分語りは、長い。
一人称視点なので仕方が無いのですが、後半になる程その自分語りは更に長くなり、その上で肝心の知りたい部分は端折られたりするのでモヤモヤが残り、事前の伏線なども無い為突然新たな事実が湧いて出た様な展開描写にも繋がっています。
最後に、主人公があまり好きになれませんでした。
根っからの善人ではないという前置きはさておいても、基本どこか他人を見下し気味で上から目線な発言や行動が多く、自分の無礼で攻撃的な行動に対する善悪の葛藤はほぼありません。自分の強さに酔いイキってるとさえ見れます。その癖、威圧的な逆らえない人物を前にして自身のやり過ぎを棚に上げて弱者ぶるという面があり…。
また、主人公の一人称全体に物事を茶化すような物言いが多く自身を正当化、無問題と肯定する描写・傾向・展開が続き、それを疑問視・咎める者も存在せず終始周りから「いい奴」扱いされているのが読んでて辛かった。暴虐な主人公の好き嫌いで世界が裁かれているみたいな傲慢な理不尽さがある。
そういう趣旨の作品ではないと言えばそれまでなのですが、私には合いませんでした。