【感想・ネタバレ】かえっていく場所のレビュー

あらすじ

三十年住んだ武蔵野の地を離れ、妻とふたりで都心へと居を移した「私」。ゆっくりと確実に変化していく日常と、家族の形。近づいてくる老いと沈殿していく疲れを自覚しながら、相変わらず取材旅行に駆けまわる毎日だ。そんなとき、古い友人の悪い報せが「私」を大きく揺るがせる……。『岳物語』から二十余年。たくさんの出会いと別れとを、静かなまなざしですくいとる椎名的私小説の集大成。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

非常に落胆してしまった一冊...、椎名さん好きなので正直つらい...!

椎名さんを知らない、読んだことがない人にとっては本書は何が面白いのか分からない一冊だと思う。

そして椎名さんや怪しい探検隊が好きだった人は、みんな心から落ち込むと思う。「どうしちゃったんだよ!」と...。

子供たちは海外の大学に通い、都心の高級マンションに簡単に引っ越せて、多くの連載をもってて、仕事で海外に時にはファーストクラスで頻繁で出かける、、、それなのにまったく羨ましさを感じず、感じるのは寂しさだった...。

もっとショックだったのは「年上の旅人の友人」だ...。
本当に野田さんなのだろうか、酒と眠剤におぼれて人にあたるって本当に終わってるし、「何やってるんだ」って...。芯の曲がってないみんなが尊敬していたあの野田さんはどこにいっちゃったんだよと...。
ただ本書は2006年刊行。ちなみに僕自身、野田さんには2010年にあるイベントでお会いしてて、そのときは病気の様子は微塵もなく素敵なカヌーイストの野田さんであった。2019年の今現在も川ガキ養成講座を開き、子供たちに愛され尊敬されている。

人生どうなるか分からない...。心の病は本当に怖い。お酒は美味しいけど、気を付けなければいけない。。。。

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2019年10月19日

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