あらすじ
日本の仏教史上、稀にみる偉大な思想体系を残した禅僧、道元。その思想が余すところなく展開された正伝仏法の宝蔵『正法眼蔵』を、仏教思想全体の中で解明。大乗仏教思想の集大成者としての道元像を提示する。
※本作品は紙版の書籍から口絵または挿絵の一部が未収録となっています。あらかじめご了承ください。
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Posted by ブクログ
只管打坐。とにかく座禅をしろと言う道元の思想は、私の中で今ひとつ
確固たる像を結ばなかった。
出自から来る潔癖なまでの反権力と世俗との決別。
十五歳にして大乗仏教の根本に疑問の視線を向けうる驚くほど聡明な
知性。
そしておそらくは如浄のもとで経験したのであろう座禅による宗教的
体験。
道元の中の様々な要素が一つに結びつかないのである。
これは勝手な想像だが、おそらくは道元自信もそんな様々な要素を
抱えたまま修行生活を送ったのではないだろうか。ん、勝手すぎる
か(苦笑)。
次はいよいよ最終巻の日蓮。読み終えてから仏教の「どこ」に
向かうか、が問題だな。