【感想・ネタバレ】仏教の思想 3 空の論理<中観>のレビュー

あらすじ

『中論』において「あらゆる存在は空である」と説き、論理全体を究極的に否定して根源に潜む神秘主義を肯定したナーガールジュナ(龍樹)。インド大乗仏教思想の源泉のひとつ、中観派の思想の核心を読み解く。
※本作品は紙版の書籍から口絵または挿絵の一部が未収録となっています。あらかじめご了承ください。

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匿名

購入済み

難しかった…。中観派の知識がない方は第二部の対談と第三部で龍樹及び中観派のあらましをなんとなく把握してから第一部を読んだ方がよいかもしれません(なおそれでも体感としては半分も理解できてない感じですが)。仏教思想の中では空の思想に惹かれているので読み始めましたが、それ以上に当時のインド仏教の他の学派の思想にも通暁していないと十全な理解は得られない本でした。またチャレンジしたいな。

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2024年10月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

第3巻はナーガールジュナを中心とした中観派を扱う。

途中でどちかというと苦手な論理学が顔を見せたりして、少々
手強い内容だった。

・言葉を尽くしたその先に言葉を否定する形で空が現れる。
・無我とは今で言う無心という意味ではなく、あらゆるものが
 それ自体として自立的な普遍の実体(=自性)を持っているわけ
 ではない。
・輪廻というものをラジカルに否定してしまう。

など、私にとって一番しっくりとくる仏教論がこの中観派に含まれ
ているような印象を強く受けた。
ただ、中論をそのまま読んでもたぶんわからないだろうなぁ(苦笑)。

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2013年01月05日

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