あらすじ
犬屋敷壱郎(いぬやしき・いちろう)と獅子神皓(ししがみ・ひろ)。二つは同じ強大な力を持ちながらも、その存在は対極をなす。人を救う事に生きがいを見出す犬屋敷。そしてその反対に、獅子神は人を殺す事で生きている実感を得ていた。だがある時、殺りくを繰り返す獅子神に、警察の手が伸びる。母親の前で力を使えない獅子神は、果たして……。
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だめだ…泣ける……。
獅子神くんは確かに悪いことや許されないことをしたよ。こいつマジやべーなと思うときもあったよ。でもやり直そうとしてんじゃん。自分を大切に思ってくれる人が傍にいるだけで獅子神くんはあんなに優しくなれるんだよ…お母さんを思って泣ける子なんだよ…なのになんでそれを見てあげないの…。形だけの投獄と反省に意味はあるのか。
でもいぬやしきって妙にリアル感強くてそれが笑えるよね。あるあるネタのような。やな世界だな。
匿名
この巻も面白かった
高校生の安っぽい正義感をリアルに表現できているなって思った。できるだけリアルに描こうとしてる作風ゆえ、こういうところが面白い
いびつ
万能を得た一方の主人公が、人間の醜悪さを、中途半端な正義感で叩きのめし、救世を目指す。もう一方の主人公は気まぐれに任せて殺戮を繰り返す。結果が分からない作者の恣意で描くシミュレーションに立ち会っている気分。
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ネット民をロボット少年が殺していくところが痛快だった。彼がお世話になっているおばあちゃんと孫の二人家庭がなんだか切なかった。『GANTZ』の時の加藤と弟の二人暮らしが慎ましく暖かい感じを思い出した。
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やっぱり飛んでるところはワクワクする。バランスを取れずに無理やり飛んでる感じは、夢の中であった気もする感覚。夢の中の感覚が、この漫画のリアリティ。
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『変』を読んでいた時も思ったが、奥浩哉の漫画に描かれる人間の感情には「音」が感じられない。人間が放つ「気の気配」とでも言うのか、なんと言えばいいのか言葉で表現するのが非常に難しい。人間の感情を排除し、リアルで緻密な「絵」を構築する事のみに特化していくのか、と思って読んでいると、あ、今、気が揺れている、漫画を読むと言う習慣化された姿勢で対峙すると、そう言う風に不意にやって来る感じ。絵の緻密さに気を取られて、作者が人間臭さと言うものを忘れて描いてるのでは、と言う気になった時に不意に降りてくるのだ。
母を想う皓の涙が正にそうだった。この子、こんなに感情移入を一切せずに人を殺し続けていると言うのに、本当に母親を愛しているんだろうか、と疑いたくなる様な感じで、不意に降りてくる…
面白いと感じない人もいる漫画だよな。『GANT'Z』もそうだったけど、登場人物の感情が読み取り難い描き方であるので、人間とはこう言うもんである、と言う固定観念が根付いちゃっていると「絵が描きたいだけだろ」と言う捉え方になってしまう可能性もある。ある面では、感情移入の未熟な年代、人間と言うものがまだ全く解ってない精神年齢の段階で読む方が奥浩哉の描く人間の感情の揺らぎは読み取り易いんじゃなかろうか。
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テーマは「獅子神くんの罪と贖罪」!?
読んでて感じたのですが、獅子神くんにとって他者の命って軽いものなのかな~と。
だから簡単に人を殺したり救ったりと…。
色々やっちゃってますが、それでも幸せになって欲しいと願う自分がいます。せつないわぁ…(´;ω;`)
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5巻は獅子神がメインの巻なので、犬屋敷さんは出てこず。獅子神が良い方に向かったのは良かったが次巻である6巻は波乱の巻になりそうな予感。
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今回は全部皓のターン。警察に乗り込まれて逃げた先は同級生の女の子とおばあちゃんの家。そこに匿ってもらう間に母親はマスコミに追われたり姿を消したり自殺。悲しみにくれた皓は母親を追い詰めたマスコミや2chの書き込みユーザーを片っ端から襲撃。PCからばんばん撃ち殺すのはすごいこと思いついたなーと感心した。そんなのありなんだ。同級生の女の子のおかげで大量に殺した代わりに同じだけ人を救うことにした皓。ツイッター使って拡散してもらうところがまた今時の学生だな。犬屋敷さんはひっそりやってるのに。空飛ぶ時の女の子の抱き方が変わってて大事にしてる感じが伝わってきた。のにまた追っ手が来ちゃったのかな。皓がいい方向に変わろうとするタイミングでやってくる追っ手。