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宇宙人の手によってロボットにされた2人の男性――冴えない初老のサラリーマン・犬屋敷と、男子高校生・獅子神――が、人間としての「生きている実感」、というテーマに対して、まったく正反対のアプローチをしながら、壮絶な戦闘を繰り広げる物語。
自分の存在意義とは何か、を自分自身に問い、片方は人助けをし、もう片方は虐殺をしてしまう。それぞれの「強さ」や「弱さ」、そして人間としての「葛藤」や「達成感」が、手に取って分かる豊かな描写で表現されている。
じいさんが大活躍する胸アツのストーリーに、のめり込むこと間違いなし!
Posted by ブクログ
『変』を読んでいた時も思ったが、奥浩哉の漫画に描かれる人間の感情には「音」が感じられない。人間が放つ「気の気配」とでも言うのか、なんと言えばいいのか言葉で表現するのが非常に難しい。人間の感情を排除し、リアルで緻密な「絵」を構築する事のみに特化していくのか、と思って読んでいると、あ、今、気が揺れている、漫画を読むと言う習慣化された姿勢で対峙すると、そう言う風に不意にやって来る感じ。絵の緻密さに気を取られて、作者が人間臭さと言うものを忘れて描いてるのでは、と言う気になった時に不意に降りてくるのだ。
母を想う皓の涙が正にそうだった。この子、こんなに感情移入を一切せずに人を殺し続けていると言うのに、本当に母親を愛しているんだろうか、と疑いたくなる様な感じで、不意に降りてくる…
面白いと感じない人もいる漫画だよな。『GANT'Z』もそうだったけど、登場人物の感情が読み取り難い描き方であるので、人間とはこう言うもんである、と言う固定観念が根付いちゃっていると「絵が描きたいだけだろ」と言う捉え方になってしまう可能性もある。ある面では、感情移入の未熟な年代、人間と言うものがまだ全く解ってない精神年齢の段階で読む方が奥浩哉の描く人間の感情の揺らぎは読み取り易いんじゃなかろうか。
いびつ
万能を得た一方の主人公が、人間の醜悪さを、中途半端な正義感で叩きのめし、救世を目指す。もう一方の主人公は気まぐれに任せて殺戮を繰り返す。結果が分からない作者の恣意で描くシミュレーションに立ち会っている気分。
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