【感想・ネタバレ】月に吠えらんねえ(9)のレビュー

あらすじ

萩原朔太郎作品をキャラクター化した「朔くん」、北原白秋作品から生まれた「白さん」、室生犀星作品から生まれた犀ら、近代の詩人歌人たちが住む□街の天上松に宿った縊死体の謎を解くため、朔くんは小説街の「龍くん」に再会する。龍くんは真相を小説家の論理力で組み立てようとする。一方、天上松に宿ったもうひとつの何かと対面した白さんは……。近代詩歌俳句闇鍋的ジェットコースター、最新9巻の発売です!

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近代詩歌俳句、と聞いてみなさんは誰を思い浮かべるでしょうか。正岡子規?与謝野晶子?中原中也? そもそも学校の授業では、近代文学そのものに接する時間をそう長くは持てなかった方も多いかもしれません。
本作は、□街(詩歌の「し」・短歌の「か」・俳句の「く」で「しかくがい」!)という近代日本のような架空の街に住む、萩原朔太郎や北原白秋、室生犀星、三好達治、正岡子規などの詩人や作家本人ではなく作品イメージをもとに創作されたキャラクターたちが、詩を作ったり、作れなくて苦しんだり、街はずれの丘の上にある天上松にかかっている身元不明の縊死体を見つけて検証したり考察したりしながら、ひいては文学と戦争の関係が匂わされたりする、詩歌俳句ファンタジーマンガです。読んでいて次から次へとジェットコースターのように話題が転換していくので、支離滅裂なようにも見えますが、史実とフィクションのバランスが非常に絶妙で、読み進めずにはいられないほど先が気になるのです!
キャラクターとして登場する詩人に全集があればすべて読んでいるという作者の知識がふんだんに生かされた本作、すべての文学少年少女&元文学少年少女必読の書です! 作中にちりばめられたいろいろな作品が気になった方は、それぞれの詩人の詩集なども是非ご一緒にどうぞ。

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Nao

ネタバレ 購入済み

すごい…!

龍くんの包み込むような優しさたまらないよ〜!おっかさんになってるシーンではついサクくんの初恋を応援したいような不思議な気持ちになりましたw釈先生大活躍の巻jでもあります!はるみくん…!ほんとずっと面白くて、バトル?砲撃とか出てくるし子サク怖くてホラーだし…もう一度最初から読み返したくなりました。読んだことなくて気になってる人はぜひ一度読むのをお勧めします。ぶっとぶ面白さです。

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2018年10月12日

Posted by ブクログ

一回読んだだけでは理解するのは難しい。もう途中忘れてしまってるし、全巻通して何回も読んで、出てくる詩人たちの作品にも親しみ、またマンガを読む。それくらいしないとわからないかも知れない。エラい作品を描いたものだなあ…。言葉の断片はいいな、と思えるものが結構あったので、まずは引っかかった部分を大事にしたい。

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2021年04月17日

Posted by ブクログ

"「小説街も…同じになったらどうなのかな」
「死のない街に? それじゃ僕は…」
「龍くん
おれだってきみに死んでほしくないよ
きみが消えたがってるおれを励ましてくれるように
おれだって…死にたくなる前のきみに戻したい
そのままの時間で ずっとずっと荒々しく愛おしい足踏みを続けてほしい
みんなが…おれが みんな
なんてね」"

わかるようでわからない、掴めそうで掴めない。
じわじわとし物語の根底にあったわからない部分がだんだんと形を作ってきたのはわかる。そろそろ1巻からもう一度読み直さないと。

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2019年02月03日

Posted by ブクログ

近代とは、あの時代とは何ぞやを問いかける。
やはりこの時代にこの漫画を読める幸せを、我々は噛みしめなければならない。

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2018年12月31日

30

購入済み

死の概念

この世界の理屈を理解するのはなかなか難しく、自分が不勉強であることを実感しました。
最後まで読み通したら、もう一度読み直してみようと思います。

#深い

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2022年09月28日

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