【感想・ネタバレ】月に吠えらんねえ(5)のレビュー

あらすじ

萩原朔太郎作品のイメージから生まれた「朔くん」、北原白秋作品から生まれた「白さん」、室生犀星作品から生まれた犀。戦中詩を強要され苦しむ朔、□街と朔の関係を追求する白、戦場の悲劇を目撃し続ける犀、3人の詩人たちは近代日本の闇に直面する。膨大な資料を下敷きにした、話題集中の近代詩歌俳句エンターテインメント、あいかわらず独走中!

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近代詩歌俳句、と聞いてみなさんは誰を思い浮かべるでしょうか。正岡子規?与謝野晶子?中原中也? そもそも学校の授業では、近代文学そのものに接する時間をそう長くは持てなかった方も多いかもしれません。
本作は、□街(詩歌の「し」・短歌の「か」・俳句の「く」で「しかくがい」!)という近代日本のような架空の街に住む、萩原朔太郎や北原白秋、室生犀星、三好達治、正岡子規などの詩人や作家本人ではなく作品イメージをもとに創作されたキャラクターたちが、詩を作ったり、作れなくて苦しんだり、街はずれの丘の上にある天上松にかかっている身元不明の縊死体を見つけて検証したり考察したりしながら、ひいては文学と戦争の関係が匂わされたりする、詩歌俳句ファンタジーマンガです。読んでいて次から次へとジェットコースターのように話題が転換していくので、支離滅裂なようにも見えますが、史実とフィクションのバランスが非常に絶妙で、読み進めずにはいられないほど先が気になるのです!
キャラクターとして登場する詩人に全集があればすべて読んでいるという作者の知識がふんだんに生かされた本作、すべての文学少年少女&元文学少年少女必読の書です! 作中にちりばめられたいろいろな作品が気になった方は、それぞれの詩人の詩集なども是非ご一緒にどうぞ。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

怖い怖い怖い怖い!
いやー、もう、一巻からの不気味さの皮を剥いたら恐怖が出てきた感じ?
パンドラの箱的な?
ぃゃ、全然違うか…。
まぁ、なんにせよ好きな人にとっては相変わらず最高。
あとストーリーよ方向性がもう全くの予想外で楽しい。

0
2016年09月19日

30

購入済み

オリジナルの作品になっている

単純な詩作品への興味で読み始めましたが、どんどん独自の展開に進んでいってどういう結末を迎えるのか楽しみです。

#深い #ダーク

0
2022年09月28日

Posted by ブクログ

"「助けて
なんでもするから なんでもしていいから」
『素晴らしなあ
それが愛だよ ちゃんと人を愛せてるじゃない 朔くん』"

0
2016年06月03日

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