新宿を舞台に、スイーパー(掃除屋)として暗躍する男・冴羽獠(さえば・りょう)。
彼への依頼方法は、新宿駅東口の伝言板(!)に「XYZ」の暗号を書くこと――。
そんなノスタルジーあふれる設定で、1980年代「週刊少年ジャンプ」黄金期の一翼を担った、北条司先生のハードボイルド・コメディ『シティーハンター』。
いわずと知れた名作です。
その抜群のスキルを武器に、冴羽獠が、相棒の槇村香(まきむら・かおり)やライバルでもある海坊主(本名は伊集院隼人(いじゅういん・はやと))らと協力しながら、毎回持ち込まれた事件を解決していく、というのが、本作の基本フォーマット。
序盤こそハードボイルド感強めな味付けですが、獠の“もっこり”、香の100tハンマーによる「天誅」、女性に弱い海坊主など、毎回差し挟まれるお約束のギャグ要素が相まって、子どもから大人まで楽しめる作品に仕上がっているのは、さすが北条作品といったところ。
そして、とにかく主人公がカッコいいんだこれが。
普段はだらしなく、美女にはめっぽう弱いくせに、決めるときは決める。
そんな冴羽獠の男の魅力に、当時好みのタイプを完全に方向付けられてしまったという大人女子諸兄も多いのではないでしょうか?
『キャッツ♥アイ』(集英社)に続き、北条司先生の連載作品は本作が2作目。海坊主はじめ『キャッツ♥アイ』から引き続き登場するキャラもいるなど、2作続けて読むと新たな発見もありそうです。
読了後は、セルフリメイクとして本作のパラレルワールドが描かれた『エンジェル・ハート』(ノース・スターズ・ピクチャーズ)もぜひ!
感情タグBEST3
主人公の今回のエピソードのライバルが登場しました。彼は以前から面識があったようですね。今までも武器が巧みに描かれましたが、今回のライバルの登場で一層派手に描かれました。読んでて爽快なのは誰も暗いはなしではなく愉快だから思います。オススメです。
初期は「殺し」もある作風だったが、それ以降は基本的には殺しはしない主人公となりハードボイルド感は薄まったもののギャグ感はパワーアップした。
新宿が舞台で基本的に他の場所への移動は少ないのは惜しい。地方に出掛けたりとかもあったら良かった。
当時の「ジャンプ黄金期」と言われた連載作品の中では「ジョジョ」...続きを読むと並んで明らかに対象とする年齢が高い。
笑える
匿名 2024年01月11日
冴羽ってマジ凄い。いつでも読者を笑わせてくれる(笑)香ちゃんとのジャレアウシーンが好き(笑)あのハンマーまじ笑えるわ❗️今回は海坊主も登場‼️アニメでも大好きで、本名も笑えるんだよね。海坊主と冴羽に今回の以来主は一本とられましたね。
この巻あたりから、冴羽獠のスケベ度が更にパワーアップし、香の男勝りキャラが定着し、更に面白くなった気がする。また貴重な脇役、海坊主の登場も見ものだ。
匿名 2023年05月03日
アニメ版でも見たですけど、この女優の自殺を止める為の海坊主との対決とか、殺し屋のふりして依頼人を逃がしたりするのが多くのエピソードの中でもお気に入りです。
いつ読んでも飽きない。次はどんなストーリーになるのかワクワクしている。登場している全ての女性は私の理想の顔ばかりでいつも楽しみにしてる。どうやって落とすのか、キザな面とエッチな面、ここがいつも面白い。
Posted by ブクログ 2018年11月17日
"「しかしなあ…」
「え?」
「最後に自分を守るのは自分自身だってことを覚えときなよ」
「どういうこと?」
「おれは まだおたくがどこかで死にたいという気持ちを
捨てきってないと思ってるのさ
死にたがってる人間を守るのはムリだってこと!!
奴が襲ってきたら きみは生きのびることだけを考えて...続きを読むなきゃいけない!!」
「…………」
「生きのびようとする心を…ね!!」"