【感想・ネタバレ】薔薇王の葬列 10のレビュー

あらすじ

エドワード王が倒れ、混乱する王宮。“未来”を考えなくてはならない事態に皆は……!? そして、執拗に狙われるリチャードの身体の秘密は、ついに暴かれてしまうのか!? 裏切りと契りの果てに覚醒したリチャードの進撃が始まろうとしていた…。

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「私の名を残せ 王の名だ」
1450年代のイギリスでは、ランカスター家とヨーク家が王位継承をめぐる「薔薇戦争」を繰り広げていた。ヨーク公爵リチャードの息子として生まれたリチャードは、実の母に「悪魔の子」と呼ばれながらも、父や兄たちと王冠をヨークのものにするため戦っていた。一方ランカスター朝ヘンリー6世は、戦いで血が流れることに苦しみ精神を病んでいた。そんな2人がただのリチャードとヘンリーとして出会い、友情とも愛情とも言えるものが育っていく。互いの運命を知ったとき、2人は何を思うのか。30年に渡る戦いの中を生きる2人から、一時たりとも目が離せない…!
「他の人と違う」リチャードにとって「父の名をもらった」ということが、心の支えになっていたのは間違いありません。しかしそれと同時に枷にもなっていたのだと思います。父を自分の光であり、生きる意味だと考える彼が、その父の亡骸に対面し口づけたシーンには鳥肌が立ちました。王の名を継いだ者は、必ずしも王冠を求めなければいけないのか、一人の人間としてただ生きていくことはできないのか、リチャードの幸せは何なのか、多くのことを考えさせられる作品です。

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たしかに引き込まれる

とにかく絵がめっちゃ上手いです。白いのさんとかの動物や子どももめっちゃ可愛いです。
私はBL読まないのですが、主人公が両性を持っているため、男同士に見えても抵抗なく、むしろ面白く読めました。
ただ、ストーリーを読み進めて行くうちに、冷めた目で突っ込んでしまう場面もありました。

●明らかに怪しいやろと思う飲み物とかを平気で口にして、やはり毒とかで敵などにやられそうになる場面が数回あった。
●明らかにそいつに頼ったらあかんやろって思う人物(薬草の魔女とか)に色んな場面で頼ろうとする。
●狩りのゲームとか、明らかに命狙われるやつやろって思う場面でも『何か企んでいるのか?』と思う程度で、命を狙われているところまで考えない。そして『警戒するべき』と思いながらも、出されたワイン飲んでそれが毒でみたいな流れ。

それ以外は、少女漫画なのに、戦闘シーンや、互いの策略などがしっかり描かれているし、背景やコマの隅まで手を抜かずに描き込んであるし、読み応えあります。

久しぶりにハマる漫画に出会いました。

0
2021年03月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

バッキンガムは裏切ったりまた戻ったり、忙しい男だな。

そしてリチャードは……女としても「できる」のか……。
両性具有といっても色んなパターンがあると思うが、彼の場合はどのような体の構造なのか。

0
2021年05月08日

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