【感想・ネタバレ】薔薇王の葬列 7のレビュー

「私の名を残せ 王の名だ」
1450年代のイギリスでは、ランカスター家とヨーク家が王位継承をめぐる「薔薇戦争」を繰り広げていた。ヨーク公爵リチャードの息子として生まれたリチャードは、実の母に「悪魔の子」と呼ばれながらも、父や兄たちと王冠をヨークのものにするため戦っていた。一方ランカスター朝ヘンリー6世は、戦いで血が流れることに苦しみ精神を病んでいた。そんな2人がただのリチャードとヘンリーとして出会い、友情とも愛情とも言えるものが育っていく。互いの運命を知ったとき、2人は何を思うのか。30年に渡る戦いの中を生きる2人から、一時たりとも目が離せない…!
「他の人と違う」リチャードにとって「父の名をもらった」ということが、心の支えになっていたのは間違いありません。しかしそれと同時に枷にもなっていたのだと思います。父を自分の光であり、生きる意味だと考える彼が、その父の亡骸に対面し口づけたシーンには鳥肌が立ちました。王の名を継いだ者は、必ずしも王冠を求めなければいけないのか、一人の人間としてただ生きていくことはできないのか、リチャードの幸せは何なのか、多くのことを考えさせられる作品です。

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匿名

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エドワードの最期が悲しすぎる。ちょっとおバカでいいキャラしてて好きでした。
辛いけど最後は夢か幻を見て満足して終われたならよかった。

0
2023年11月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

既刊の中で一番好きな巻。

ただ恐ろしく嫌な女だったマーガレットの印象が、アンへの言葉や大衆を奮い立たせる姿でだいぶ変わった。信念があって潔く悪い女はやっぱり目を惹かれる。
そしてエドワードも最初は本当に嫌な奴だったのになぁ...。いつの間にか好きになっていたキャラナンバーワンだった。幸せになって欲しかった。
最期、リチャードに愛を告げる空想とリチャードに殺される現実が同時に描かれたのが辛いけどうまい。何度も読み返してしまう。

0
2021年06月27日

ネタバレ 購入済み

かなしすぎる

エドワードが男らしくてかっこよかった。
なのに切なすぎる結末です…
ヘンリーがリチャードのことを悪魔だなんて…
辛すぎる展開です。

0
2022年08月12日

ネタバレ 無料版購入済み

マラソンで読めば影武者はたった一人しかない。
下克上。
業って残酷ね、マーガレット様。
エドワードが少し報われて、この世界は思ったより優しいな。

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2022年04月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

マーガレット、初っ端からクソみたいな女だなと思ってたけど、国のためなのか本当に息子のエドワードが可愛いからかは分からないが、エドワードの最期のシーンで叫ぶのは胸にくるものが…。エドワードとアンはいい友達だけど、エドワードを殺したリチャードはたぶんもうアンから好かれることはないんでしょうね…。完璧にすれ違うの……つらい…。

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2021年03月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

母親がなぜ、そうまでリチャードを嫌うのかイマイチよく分からないんだよなあ。
両性具有も、この時代は生まれてすぐは分からない気もするし……。
歯が生えそろってた、とかは初めて出てきたけど、確かにそれが本当なら恐ろしいかも知れないが。
そして、主要登場人物がどんどん死んでいく。

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2018年05月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

リチャードがあまりにも可哀想すぎる、、、涙
好きで両性具有に生まれついたわけでもないのに。
私の予想では、ヘンリー王とリチャードが結ばれるのかなと思っていましたが、違うんですね。
リチャードをめぐる悲劇はいつまで続くのでしょうか。
「歴史」そのものが暗黒なのかな?

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2017年05月29日

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