あらすじ
七翼を探す旅・中東編!!
世界各国で起こるバイオテロ。
関係を仄めかした「有翼同盟」と名乗る団体の正体が明らかに・・・
一方、烏丸たち一行はバルバラと共にドイツを発ち、
次なる目的地・中東へ。
そこで出会った新たな七翼の一人とは!?
少年達の日常が変わる、SF×青春ジュブナイル巨編・第11巻!!
感情タグBEST3
第三の翼
バルバラと共に城を出て第三の翼サクルに出会う話。
前巻で旅の目的がはっきりしてから明らかに物語のテンポが良くなって面白い。
あとイエロウさんは大きなモノを描くのが上手い。サクルの能力だったりアフリカで光鳳達が遭遇したブラックアウトの造形だったり、見ていてワクワクする。細かな造形もだけど見開きを描いた時の全体のバランスがすごく良い。デザイナーの作品って言われても通りそう。バードメンは表紙が色味少なめだけど、もうちょっとカラフルなポップ絵も見たいなあ。
鷺沢はいつの間にか状況説明と場を和ます笑いを提供する面白キャラになっている。これはこれで好きだけど、ちょっと前まで彼は表の顔と裏の顔を華麗に使い分ける影を持つ知性派キャラ設定だったと思うのだが。どうしたトリックスター笑 でもそれもセラフ化の影響と言われればなるほどとも思う。
サクルのお話ではマフムード兄さんが好き!
ああいう綺麗事だけじゃなく自分の弱みを見せる人は他人の弱いところも許容してくれるし、タフで器のでかい仕事のできるオトコだ絶対!
Posted by ブクログ
結界師を読み作者熱が上がり、途中で止まっていたこちらを買ってきました。
実は前巻で方向性がいまいち見えなくて止まってたのですが…念のため残りを買いそろえてから読み始めたのですが、やはり一気読みしてしまいましたわ、これはむしろ一気読みでよかった!
も本当細かいところをあげたらきりがないのですが、
この巻だと
リリーの、絶望しきってる破滅的なとこや、
無駄にディティールの細かい下着仕様や、
作者の描く兄弟の葛藤ほんといいな、や。
マフ兄の俗物感いいな、と。
Posted by ブクログ
買い忘れていた~慌てて購入。
ダークファンタジーがやっぱり好きなのかな、田辺さん。
人の心の奥の暗い部分を描くのが上手なのか、こっちもぞくっとする時がある。
新たな仲間、サクル。
彼が知ってしまった、人間の暗い部分。
知ってしまったから、知ってしまう前の自分にはもう戻れない…。
でも、彼の周りには愛情も確かにあって。
物語の終盤はうるっときてしまった。
ゆったりした進みだな~と若干「うーん」と感じていたりもあったけれど、今回の巻はサクルのエピソードがけっこう好みだったので良かった。