あらすじ
彼はニートだった。少年兵、少女兵を従え、世界の戦場で戦略・戦術の常識を覆し、数々の伝説を打ち立てた異端の才能。「子供使い」の悪名を自嘲し、身寄りのない3千人の子供たちを守り抜いたオペレーター(指揮官)。彼は日本人で、驚いたことに30歳そこそこだった。新天地を求めてたどり着いたミャンマーの国境で、10倍以上の敵軍を迎え撃つ新田良太(あらたりょうた;通称アラタ)が選んだマージナルオペレーション(ぎりぎりの作戦)とは! 現代の伝説、ここに完結!
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良い終わりでした
ミャンマー軍に裏切られ、完全に孤立してしまったアラタ達。
戦争から抜け出すために、さらに深いところに落ちてしまった彼らが選んだのは、
戦争を継続することで、再度自分たちの価値を示すことでした。
後ろ盾のない戦いに、どこまでも積み重なっていく戦果。
勝者を作ることのない戦果は、多すぎれば踏みとどまれなくなる。
それでも、後のないアラタ達は戦いを続けます。
コミック前半ではどうなることかとハラハラしましたが、
どうにか物語はハッピーエンドへと向かって幕を閉じました。
原作小説は続きがあるみたいなので、機会があればそちらも
見てみてはいかがでしょうか。
残念ながら、電子書籍化はしていないみたいなので、
Book Liveさん宜しくお願いします。
ネタバレになるけど…正直…
幾人かの子供達が死に始める…
14万の大人の軍隊相手に戦う
絶望的、圧倒的戦力差…
櫛の歯が欠けるように
皆が傷つき、倒れ始め、弾も尽き、安全なベースも無くなって…
悲壮な幕が降り、そして誰も居なくな…
と、思っていたら!
ヤッパ物語はハッピーエンドが一番ですね!
けど…
爆ぜろ、リア充ロリコンめ…
漫画読了。
マージナル・オペレーション、読み終わった。
原作の小説は一切読んではいないが、そちらもきっと面白いのだろう。
ここでは気になったことをいくつか。
1 モブキャラ、もう少し丁寧な作画を求める。
メインキャラたちとの差が大きい。これはアシスタントさんとの差なのか?
単行本化の際に直すとかしてほしい。
2 戦闘シーンが淡白。
戦術面での成果を強調するあまり、戦闘シーンが寂しい。ゴルゴ13でも、もう少し書くよ。
3 中国軍が間抜けすぎ。
これは原作がそうなのだから仕方がないとしても、ちょっときつい。
10万以上の軍でこの程度の指揮なら、南ベトナム軍みたいに思えた。
作画・内容ともにピークはタイ編だと思う。
そして伝説へ・・的な終わり方
16巻としては星3つですが、シリーズを通してなら評価は星4つです。
16巻は最終巻ですが、読んでいて気になる点があった為、点数が下がりました。
まず敵の指揮官がアラタを探すのはわかるのですが、アラタの部隊が対空兵器を手に入れているとわかっている状態で、撃墜されるリスクがあるのに自分がヘリに乗り込んで探すはずがないのではないか(撃墜されたら自分がほぼ死ぬのに。実際にその可能性はあった)。
もう一つは味方部隊のサポートがまだ完全に間に合ってない状態でアラタが敵兵の前に姿を出すだろうかという点です。普通に考えたら姿を出した段階で射殺されてもおかしくなかった。というか敵に与えた莫大な損害を考えれば、ヘリに発見された段階で何らかの手段で殺されてもおかしくなかった(それぐらいにアラタは大きな脅威だったので)。
以上2点が気になり最終巻としては評価を少し下げましたが、物語全体としては心惹かれるものがあり、最終巻まで購入した次第です。
敵になり殺し合うことになりましたが、テストの成績に関わらずアラタの能力に着目し、実戦テストに抜擢したり、英語の教育をしてくれたトレバーや、同僚としてアラタの幾分かの心の支えとなり、手書きの役立ち知識メモ(アラタにはあまり必要なかったかもだが)を渡してくれたキシモトがいなかったら、アラタは子供使い・イヌワシとして大成することなくニートに近い生活に逆戻りしていたかも知れないと考えると、敵に分かれてしまったとは言え、トレバー・キシモトも重要な存在だったと思えます。そういうわけでシリーズを読み終えた後に、何度か読み返して感慨にふけって欲しい作品です。