あらすじ
気が付くと、小樽はそこにいた。一面、砂ばかりの砂漠に…。「どういうことだ、なんでオレ、こんなところに…?…えっ!?」小樽は愕然とした。自分がなぜここにいるのか、わからないのだ。メソポタミア号を探して、ニューテキサスを出たところまでは覚えているが、直前の記憶がきれいさっぱり消えている!しかも、一緒にいたはずのライム、チェリー、ブラッドベリーの姿もない。何者かに攫われたのか、それとも小樽を見捨ててどこかへ行ってしまつたのだろうか!?謎に包まれた砂漠で、小樽はあてもなく彷徨うが…。書き下ろし長編は急展開!乙女の心を持つ機械人形と少年との愛を描く、渾身のシリーズ第11弾。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
いよいよメソポタミア号に乗り込んで、ローレライとの対面なるか、というところで前巻が終了しましたが、今回は、小樽が次々と夢の世界を体験させられ、ライムたちの「心」を愛することができるかということを試されることになるストーリーです。
小樽は夢の世界を渡り歩きながら、機械であるライムたちを、機械のまま愛するという道を貫き、ローレライが見せた夢の試験をくぐり抜けます。
作者の表現したいことはよく理解できるのですが、一冊丸々費やすようなエピソードなのかという点では、やや疑問に感じてしまいます。リアル・タイムで読んでいた読者は、この巻に不満を抱かなかったのでしょうか。