【感想・ネタバレ】敵討ちか主殺しか 物書同心居眠り紋蔵(十五)のレビュー

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Posted by ブクログ 2022年12月19日

物書同心居眠り紋蔵と言う主人公を冠した時代小説。そして廻船問屋伊勢徳の隠居である徳兵衛。最初は徳兵衛が出てきて、その後追っかけで紋蔵が登場する。紋蔵は、どうやら物知りで、今で言う判例と引用に秀でているようだが、他の時代小説の主人公のような活躍はしない。でも、何故だか周りから頼られる。他方徳兵衛はお大...続きを読む尽。お金は惜しみなく使い、興味あったことには何処にでも顔を出す。ときに役人まがいの聴き取りも行うが、それが良い方に出る。人を信じ、人から頼られる。
この小説は8編の各々の話からなってるが、この二人は顔を出す。でも、それぞれ出方、活躍も違う。でも、8編がすべて繋がってるように感じさせる、不思議な作家が佐藤雅美だ。もうなくなってるのが、残念だ。2019年逝去。

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