あらすじ
長男長女も独立し、のどかに過ごす藤木紋蔵の家へ、近くの長屋に住むいたずら坊主の文吉が、遊びに来たまま居着いてしまった。どうしたものかと思っていたが、手習塾の席書会で、文吉が書いた「へのへのもへじ」が大名家の詐欺事件の解決の手がかりに。いったい、文吉は厄介者か、福の神か。“窓際同心”痛快捕物帖!
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匿名
ひょんなことから父の死の手がかりを掴んだ紋蔵が細い糸を辿って父の死の真相を暴いていく作品である。
居眠り紋蔵のシリーズでもいちばん油の乗り切った時期の作品であり、書下ろしで父の死の真相をしっかり描いている。
Posted by ブクログ
紋蔵の亡き父を殺した事件を追う。
父親に世話になった源次という男からの情報から、徐々に図式があぶり出される。
なんと、今大きな力を持つ将軍と実家一橋家が絡んでいる。
もう一歩というところまで、追い詰めたが、
紀州御庭番らの逆襲で、無念のうちに。。。
一月の休みを取り探索をする紋蔵。
ハラハラドキドキする1話。
Posted by ブクログ
「物書同心居眠り紋蔵」第3弾。
能力が有っても居眠りという奇病ゆえ、表舞台に立たず、便利使いをされる同心・紋蔵。鋭く真相に迫りつつも、最後は人情味溢れる決着を行う。
このような短編捕物シリーズは最近、「髪結い」宇江佐さんや「かわせみ」の平岩のなど女性作家によるものも多いのですが、程の良い重さと、人情ものとミステリー要素が程よく混ざった良い作品だと思います。