あらすじ
僕らの手には『それら』と戦う力はない。だけど。
二森啓は思っていたのだ。もう自分は、いつ死んでもいい存在だと。
だがもう、それは叶わなくなった――。
大事な仲間を立て続けに失い、悲しみと絶望感に覆われた『ほうかごがかり』。そんな時に啓が示した明確な意思をきっかけに、『太郎さん』は隠された事実を明らかにする――「七人目の『かかり』だよ」
どうやら前年から『かかり』でありながらも、ずっと役割を逃れている人物がいるという。それを知らされた啓たちは……。
「…………ほんとに、あれがやってたことを引き継ぐのか?」
理不尽、そして怒り。追い込まれていく子供たちの、死を決した闘いの記録。鬼才が放つ恐怖と絶望が支配する“真夜中のメルヘン”第3巻。
感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
ほうかごがかりシリーズ第3巻。とりあえず第一部完というか、この小学校での話は一区切り。
前作の引きから、もしかしたら惺は無事なのかもしれないと勝手に想像していたら。残念な結果で、尚且つ現実世界での死なので記憶から消されることがないという。
そして留希の担当していた「こちょこちょおばけ」は本当にタチが悪くて、「てけてけ」よりも大暴れしたんじゃないだろうか。
大方の予想どおり、ほとんど卒業できず。。。
そして何よりも菊。惺の決意とかよりも、菊の献身が切ない。甲田作品でこういうキャラと展開はあまりなかったのではないか。
太郎さんの話も意外性があり良かった。そういうことかと、今作一の驚きポイント。
とりあえず一区切りだけど、次巻からは別の小学校が舞台か。引き続き楽しみ。