【感想・ネタバレ】海街diary 6 四月になれば彼女はのレビュー

あらすじ

2015年初夏公開予定での実写映画化も決定!!監督を熱望し、映像化に挑むのは『そして父になる』で昨年第66回カンヌ国際映画祭審査員賞を受賞した是枝裕和監督。すずの母が生まれ育った街、金沢。会ったことのない祖母の月命日、遺産相続の手続きのため母の生家を初めて訪れたすず。そこで四姉妹を待っていた“いちがいもん”とは!?

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稲村ヶ崎、佐助稲荷、江ノ電のホーム…読むたびに潮の匂いが蘇る。鎌倉・湘南も吉田秋生さんも大好きな私にとって、まさに俺得な作品です。
29歳・22歳・19歳の姉妹と13歳の腹違いの“妹”が、父の死をきっかけに一緒に暮らすところから始まる物語。1995年発表の『ラヴァーズ・キス』と設定が一部リンクしているので、併せて読むのもおすすめです。
エピソードのそれぞれが、誰もがいつか直面する人生のワンシーンです。死にゆく人との向き合い方、実らぬ恋の終わらせ方、抗えない現実を受け入れる方法…と並べると深刻なようですが、吉田先生のタッチと相まって読後感はとても清々しいです。
モノローグの一つ一つが印象的で、中でも「死ぬために故郷へ帰ってきた人と 生きるために故郷を棄てようとする人 どちらもつらく悲しい」(2巻より)という一節は、ふるさとの意味を考えさせられます。それでも鎌倉は山も海もただ静かに在って、人々を見守り見送る街として描かれています。読めばきっと鎌倉を歩きたくなりますよ。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

・いちがいもんの花
遺産相続の手続きやらのために、四姉妹ですずの母の故郷である金沢へ
十和子叔母さん本当にいい人だなぁ いい人とクソな人の振り分けが激しい
千佳は人たらしだ…… すずの従兄・直人くん(大学生)は今後も登場するのかな
「それは言わぬが花」 誰うま
大阪弁やら山形やら金沢やら、各地の方言をそれぞれに使い分けててすごい


・逃げ水
幸と佳乃、上の姉ふたりが初めて2人きりで呑み交わす。それぞれの仕事のこと、気になる人のこと、「こんなはずじゃなかった」という難儀な気持ちを、それでも「ま、いっか」と思えるようになるまでの人生の旅路をともにする者として。
佳乃の、新たな恋を決意した狩猟者の眼光が凄まじい。
風太がここぞという時にしっかりと、他の人にはできない立派な働きをするのホントすごい。あと、お馬鹿キャラの将志が、大切なおばちゃんの死を悼んでいる姿がまた胸に来る……
すずが夜うちに来た風太に面食らって恥ずかしがるの最高 キュンキュンする


・地図にない場所
金沢の美大3年の、すずのいとこ直人が鎌倉へ。地図にない谷(やつ)で、運命の女性に出会う。かなりヘテロ主義だよなぁ。運命の男女カップル、を結構ホイホイ作る。
風太〜頑張れ〜〜 でも、このお互い好意を伝えられずにモジモジしているこの段階がいちばん見てて良いとも思う。。


・肩越しの雨音
すずの高校進路について 静岡の女子サッカー部新設校から誘いが来て悩む。
うおおおお風太〜〜! もう付き合うまで秒読みですね まぁ推薦蹴るだろうなぁ 風太のこともあるけど、何よりあの家で姉たちと暮らす生活を手放すとは思えない。この漫画の大枠のメタな理由もあるけど。


・四月になれば彼女は
佳乃さんの銀行の上司男めっちゃカッコいいなぁ……
自分の進路をじっくり思い悩める環境がある、という幸福。だからこその苦悩。
うおおお サッカークラブの中3のこいつらの日常を見ているだけで泣けてくる。一生仲良しでいてくれ……離れ離れになっても……


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2024年11月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

吉田秋生さんの描く目つきの鋭い女性大好き!
姉妹それぞれの恋模様も佳境に入ってきて、安心感を持って読めるのもありがたいところです。
すずちゃんはとりあえず、おうちを離れるのかな…。
安心できる場所もいいけど、夢に向かって突き進んでほしいな~。

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2014年10月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

すずの振袖姿を一同で撮った写真が良いな。
その時出会った従兄の直人。直人は北鎌倉で出会いが。次々と繋がっていく。
すずも中学3年生。進路を考える時期が来ている。

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2021年04月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

姉たちとともに金沢に赴き、嫌な親戚との交渉は幸と佳乃が矢面に立ち、すずは千佳とともに金沢観光。
千佳の自由奔放さにこういう場合は救われる。
二ノ宮さんが亡くなった後の海猫食堂。金沢で会ったすずのいとこ北川直人の鎌倉迷子探検。
そしてすずの進路。
それぞれが道に迷いながらもゆっくりと確実に前に進んでいく。

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2015年06月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

すず&風太の関係が可愛くて可愛くて。だいたい私は、中高生時代男子に恋心を抱かれた経験が一度もないものだから、漫画ででも恋物語はつい、モヤモヤとした嫉妬心を抱いてしまうのだけれど(しょ~もな)、このふたりはなんだか嬉しいカンジがするのよね。…すずたちの母親世代になっちゃったからかな(笑)。否おそらく、吉田秋生の人物描写がしっかりしていて、それぞれに感情移入できるからなんだと思う。あと、これは映画や漫画の中だけのことだろうとは思うんだけれど、ひとが恋に落ちた瞬間を目撃するってのは…、いいよね~。ロマンチックだわ~。(2015-03-20L)(2019-10-30L)

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2015年03月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

心が温かくなるマンガ。お互いがお互いを思いやるって大変。金が絡むと人が醜くなるとか、人の嫌なとこも書いてるところがいい。次も気になるなぁ。

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2015年02月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

すずのお母さんの実家が暖かい場所で良かった。

いろんな想いを抱え生きてる人たち。
優しい人の心の奥が見えたとき、自身の生き方を振り返ってしまう。
やっぱり未来の自分に恥じない自分でいなければと思う。

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2022年07月10日

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