あらすじ
子供を「教育的に意味のある行動をさせる」のは、教師の大切な仕事である。本書は全体を大きく二つに分けてある。前半は子供を動かす原理編、後半は子供を動かす実践編というように構成した。
次のようにたった三つの原則を貫けばよい。
第一原則 やることを示せ
第二原則 やり方を決めろ
第三原則 最後までやり通せ
子供を動かす法則を身に付けてこそ、子供に自由を与えられるのである。(「まえがき」より)
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Posted by ブクログ
「動かす」というと今の考え方に合わない感じがするけど、内容は「子供を知ること」「子供に寄り添うこと」である。教師として知っておくべきことがたくさん書かれていた。
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子供を動かす法則
やることを示す
やり方を決める
最後までやり通す
子供に対して中途半端な指示では崩れていく
端的に具体的に
そして褒める
もう一度読みます
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・「怒る」「ほめる」は、やったことに対する評価である
・「管理のしすぎ」で能率が下がる
・全員に伝えられてこそルールとして作用する
・欠点を直していく方法では、絶対に失敗する
・「批判」「注文」は簡単である。
・眼は、それが探し求めているもの以外は見ることができない。探し求めているものは、もともと心の中にあったものでしかない
『子供を動かす法則』という題名であるが、
人を動かすこと全体に活きる内容だった。
主に学校が舞台になっているが、会社や組織にも応用できるノウハウが書かれていた。
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評価するとはまず良いところを見る
その場で褒める
当番の仕事経験者に言わせてみんなで確認
授業の邪魔をしないように端を通る
良いものを伸ばす
出る釘をさらに出させる
長所を見つける
筆箱にチェック
忘れ物や提出物チェックリスト作って配る
自ら動きたくなるしくみ
子ども一人一人がかけがえのない存在
教師がそう思うだけでなく、子どもに実感させてこそ
授業の終わる5分前にタイマー
終わる時間を守る
九九一覧表
持ってきたものの名前チェック
ハンカチティッシュ全員ならカレンダーに花丸
出来なかったら人数書く
当番も同じことできる?
〜出来た人座りなさい。立派です。出来なかった人、また聞きます。次頑張りましょう。
出来た人褒める、出来なかった子にもチャレンジの場を。正直でいたことも褒める
短く一つのテーマではなす
疑問形のあいまいな指示を止める
これで負けたチームいなかったけど君たちはやめようか?ちょっと挑発
ダメ出しあっても成長実感できればいい?
誰が良くて誰が悪いかはっきりさせることも時に大事
そのときはどこが悪くてどうすればいいか示すこと大事
Posted by ブクログ
一斉授業よりも個別最適が謳われるようになっているが、学校現場にかかわらず、一斉指導の中に込められる「教育技術」は、とてつもなく大切だと思う。
本書は、教室での授業の基盤になる様々な考え方や技術について、不易な内容を扱ってます。そして、その考え方や技術を身につけるには、修養が必要であることも。
教育技術は、今思えば「行動経済学」的な手法なのかなー。
何十年も前の本なのに、今でも使えるってすごい。
しかしながら、昨今この基礎的な教育技術に目を向けることなく、理想だけを語る人は少なくありません。技術を磨こうとしてない方は、授業が成立していないことが多いように感じます。それで子どものせいにしたり、叱責だけの授業になったり…。
本書は、教育の世界において、原点のような書籍の一つです。多くの実践家たちが経験的に培ってきた実践を、帰納的に集約して、「教育技術」として今に残してくださっています。
決して過去の思想ではない本書の哲学を、多くの先生方に学んでほしいと思います。
Posted by ブクログ
ほめることによって子供を動かせる教師は、技量の高い教師である。
子供を動かす場面は、群れとして動かす場面と組織として動かす場面の2つある。前者の場合は最後の行動まで示してから、子供を動かすことが原則である。後者の場合は、やることを示す、やり方を決める、最後までやり通すの三原則がある。
Posted by ブクログ
子どもを動かすにあたって、①やることを示す、②やり方を決める、③最後までやり通すの3点が大切であり、「みずからその気持ちにさせる」ことを目指す。これは「北風と太陽」の太陽のような存在だと考えられる。
ルールがあることで自由に動ける。一人ひとり自分ができるような指導に努める。それは一辺倒に叱ることではなく、短時間で的確に個別に評価をすることである。
最後の例に出ていた「呼びかけの練習」方法は、ぜひ参考にしたい。やはり向山先生の本を読むと、刺激を受ける。Dカーネギーの「人を動かす」が紹介されていたのも嬉しかった。