【感想・ネタバレ】おいしい旅 想い出編のレビュー

あらすじ

昔住んでいた街、友人と出かけた思い出の土地、子どもの頃の懐かしい旅の記憶……。大切な思い出と記憶を巡る旅を描いた7作品を収録。魅力あふれる旅先と、その土地ならではの美味しいものがたっぷり詰まった、実力派作家7名による書き下ろしアンソロジー。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

 温かな記憶を巡る「想い出」アンソロジー。

 お気に入りは福田さんの「幸福のレシピ」と新津さんの「ゲストハウス」。

「幸福の〜」は、パティシエだった亡き夫の想い出のクリームブリュレの味が忘れられない琴子。旅行先として昔住んでいた神戸で思いを馳せていると、ひょんな事から知り合った一樹と一緒ににスイーツ巡りをする事になり…

 夫が定年退職後に自分の店を持つ事を計画し、後輩と一緒に新作のケーキを公案していた事を知る琴子。そして、後輩が店を持つ事となりそのレシピが日の目を見ることができて良かったです。想い出のクリームブリュレがもう一度食べられた事がほんわかした気持ちになれました。

「ゲストハウス」は、バツイチの誠は信州の山奥にオープンしたゲストハウス。そこはかつて誠が15歳まで暮らしていた家だった。そのゲストハウスに、別れた妻に引き取られた娘が会いたいと連絡が来て、赴く事になり…

 誠の別れた妻が何か好きになれませんでした。あまりに自分勝手で…しかも、もう一人プロポーズされて迷ってた人と再婚ってのも引っかかりました。
 誠は器用貧乏で何でもソツなくこなしてしまうのも裏目に出てしまったんでしょうが。

 ゲストハウスの客人の中に目星を付けていた人が意外な繋がりの人で驚きました。こちらも嬉しい誤算な気がしました。

0
2022年10月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

あの日の味は(☆☆)
京都で再会する女友達三人。青春の楽しかった事、辛かった事の日々を思い出して…
これを読むには未だ早かった。一話目でこれで読むのを止めようかと思った。
幸福のレシピ(☆☆☆)
パティシエの夫が東京で働くのを機に離れた神戸に訪れた琴子が思いがけず出会う新しいお店と思い出のお店を巡る
心がほっこりする話。
下戸の街・赤羽(☆☆☆☆)
何もかもに見切りをつけて実家に帰った美琴と幼馴染の梨亜が赤羽のスイーツ巡りをして元気を少しずつ取り戻す
ふたりが巡ったお店を思わず探してしまった。こんな小旅行も楽しくていいな
旅の始まりの天ぷらそば(☆☆)
コミュニティラジオのパーソナリティ真尋と頭脳明晰、容姿端麗な局長との天ぷらそばの会話
話のさわりにしか感じない内容。元の話がどこかにあるのか??
ゲストハウス(☆☆)
一人で何でもできると皮肉られる男が元生家のゲストハウスに娘と会うために訪れる
男が仕事も家事も何でもできると女への当てつけになるという時代の家族の話
からくり時計のある町で(☆☆☆)
仲違いした親友とかつて訪れたドイツの地を当時を思い出しながら巡る旅
海外旅行いいな
横浜アラモード(☆☆☆☆)
コロナ禍で職を失い実家の高知に帰ってきた明穂が母の友人の義母の横浜旅行の付き添いをする
婆ちゃんともっと旅行したかったな

0
2023年03月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

旅と食って親和性が実に高いよね…

ひょんなことから行き違いが生じた友の思い出の地を
巡っていく旅のお話もよかったけどね。
そんなに簡単に信頼し合っていた友情は
壊れっこないものね。

それとある事情によって行くことになった
ゲストハウスのお話も印象的。
でもこれは…いろいろと考えを巡らせそうですね

最初に出てくる作品は実在店舗が出てきます。
ラーメン店の1つはあまりにも有名ですが
もう1つは現地の人に聞いても?が出たので
本当に穴場でしたね。
ちゃんとやっておられる。

0
2023年01月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

温かな記憶をめぐる「想い出」の旅を描いた7作品。こういうアンソロジーは色々な作家さんを知れるから新しい発見もあって良い(*^ᴗ^)

「幸福のレシピ」は、最初旅先で出会った人とそんな偶然ある!?って感じだったし、最後の展開もまさかすぎた(笑)でも美味しいものを食べてる2人の姿が読んでて想像できてしまって…1番最後にはうるっとした( ;꒳​; )笑
ほんと曲もそうであるように、美味しいものでその時の記憶を思い出したりするよね。今何気なく食べた物とかも何十年後にそんな風に懐かしくなったりするのかな。

「下戸の街・赤羽」はスイーツヤケ食い!めっちゃ良いなと思うものの今はそんな大量にスイーツ食べれないだろうなぁと思う( ´・ω・` )悲
しかし美味しそうなスイーツがたくさん、、♡
私もお酒は全然飲めないのでスイーツ派です!

「ゲストハウス」結局沙織さんは来てなかったのかな?美由紀さんの方はまさかだろうなぁ。言わないのかな。どうなるんだろうと今後が気になる!

他にも色々なお話があって、短編集だったからあっという間に読み終わることができた⟡.·
この「おいしい旅」には同時刊行された"初めて編"もあるようなので機会があれば読んでみたい。

0
2025年08月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

秋川滝美さん、大崎梢さんと知っている方が入っていたので、読んでみようと思いました。
初めて読んだ方もいるので、若干読みづらい箇所もありましたが、私自身が食べ物テーマの本が好きなこともあり、どの話も楽しく読み進めることができました。
福田和代さんの幸福のレシピという話はケーキの描写が特に素敵で印象に残りました。
思い出編以外のも読むのが楽しみです。

0
2024年03月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

嬉しいことや悲しい事等々、遠い昔の思い出も
当時食べていた食べ物を食べることによって
今まで忘れていたのに食べることで当時の記憶
なんかが鮮明によみがえってくる。
何かそういう食べ物と思い出のリンクって
自分に当てはめてもあるよなぁ~なんて
思いながら楽しく読めました。

個人的には神戸でよく遊んでいたので
福田和代さんの「幸福のレシピ」なんかが
すごく身近で知っている店も多く面白かった。
あとは本当の娘を推理しつつ、終盤でそんな
展開はずるいじゃんと思いながら楽しく
読めた新津きよみさんの「ゲストハウス」、
そうそう、なんだかんだ言っても親友って
そうなんだよねと読んでて思った
秋川滝美さんの「からくり時計のある町で」、
人の思いってわからないものだけど、
何だかんだでいい人生を送った人には
いい老後がまってるんじゃないかなぁ~
なんて思った大崎梢さんの「横浜アラモード」
のほっこりとした話なんかも面白かった。

0
2023年09月29日

「小説」ランキング