あらすじ
後宮を揺るがした死王の事件からひと月半。解決に一役買った美貌の宦官・延明(えんめい)は、後宮内の要職である掖廷令(えきていれい)に任ぜられる。
だがその矢先、掖廷獄で大火災が発生。さらに延焼した玉堂の中から首を吊ったとみられる妃嬪と、刃物をつき立てられた宦官の遺体が見つかった。
宦官に恋慕した妃嬪による無理心中と思われたが――?
延明は、検屍となると唯一覚醒するぐうたら女官・桃花(とうか)と再び事件に向かう。
発売直後から大反響&重版続々!
話題沸騰の中華後宮×検屍ミステリ、待望の第2弾!!
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Posted by ブクログ
後宮の検屍女官シリーズの2巻目。
前作がとても面白かったので読破しました。
桃花と延明のなんともいえない関係が個人的には好みです。
聞きなれない言葉が多く、少々情景が思い浮かばないこともありましたが、概ね楽しく読めました。
トリックの部分は2転3転して理解が追いつかない部分も( ˊᵕˋ ;)
結末がわかっている状態で読むのもなかなか面白いものだと思います。
Posted by ブクログ
2巻目も面白かった。
検死の知識めっちゃ増える(笑)
延明と桃花がじれったくて、だがそこがいい!
新しいキャラも出てきたし、続きが楽しみです。
Posted by ブクログ
前作よりもしっかりミステリしていて、読んでいてとても楽しかったです。一応解決したけれど、続きが気になる終わり方でソワソワします。笑
今回はかなり切ないお話で、胸が痛かったです。やっぱり愛と憎しみは表裏一体だなと。愛したがゆえの殺人。フィクションと分かっていても、実際にこんなことがあったのでは…と少し考えたくなるリアルさでした。昔も今も人って同じことで悩み、同じことで苦しんであまり変わらないのですね。
途中途中で延明様と桃花の会話が癒しでしかなかったです!前作よりも気軽に会える立場に桃花がいるからか、延明様わりとガツガツ来てて笑いました。桃花は相変わらずの塩対応でしたが、少しずつ距離が近づいていくのがたまらない(*ˊᗜˋ*)♡
黒幕は次作に続くようなので、続きが読めるのが楽しみです。
Posted by ブクログ
今回は一見すると短編のようで、最後につながる長編でしたね。
ミステリとしても検視官のお仕事小説としてもとても楽しいです。時代背景などもしっかりと調べられていて、それだけでも大満足です。
面白かった。続きをお待ちしています。
Posted by ブクログ
延明との腐れ縁も、桃花のぐうたらも、どちらも続くよどこまでもな2巻。
桃花が安定の桃花で安心。
延明の一方通行ぶりが、同情を誘う。
今回も次から次へと殺人事件が起き、実はそれらの事件は裏で一繋ぎになっており、最終的には最初の事件へと戻ってくるという循環型。
最後に振り出しに戻ったのには非常に驚かされた。
しかも、最初に戻ったかと思いきや、もっと大きな謎があぶりだされたという。
この手のミステリは一方通行、先へどんどん進んで謎がまた謎を呼ぶという構成が多いと思うが、この2巻は螺旋のように渦を巻いて、元の位置に戻る。
かに見せかけて、一段階上の階層の謎に入っていくという変わった構成である。
1巻とはまた違った構成で、そこもまた面白かった。
最初の事件に戻ったが、そこで炙り出されたより大きな謎は次へ持ち越された状態。
つまり、これは3巻もあるということだろう。
楽しみだ。
Posted by ブクログ
ふたりのコンビも微妙な距離感も詰まってきた後宮検死ミステリ第二弾。
もはや新しく出てきた人物がみんな怪しく見えてきた。
そして今回は明確に次回へと続いている。
やがては巨大な陰謀へとたどり着くのだろうか。
桃花のぐうたらは一種の現実逃避でもあるのだろう。
大海の容疑は晴れたが、妹は連座されずに無事なのだろうか。無理そうだな…。