あらすじ
「死王が生まれた」大光帝国の後宮は大騒ぎになっていた。
謀殺されたと噂される妃嬪の棺の中で赤子の遺体が見つかったのだ。
皇后の命を受け、騒動の沈静化に乗り出した美貌の宦官・延明(えんめい)の目にとまったのは、
幽鬼騒ぎにも動じずに居眠りしてばかりの侍女・桃花(とうか)。
花のように愛らしい顔立ちでありながら、出世や野心とは無縁のぐうたら女官。
多くの女官を籠絡してきた延明にもなびきそうにない。
そんな桃花が唯一覚醒するのは、遺体を前にしたとき。彼女には、検屍術の心得があるのだ――。
後宮にうずまく数々の疑惑と謎を検屍術で解き明かす、中華後宮検屍ミステリ!
感情タグBEST3
結構ヘビーでダークでした
後宮の女官や宦官のダークな日常と、当時の検屍や医療の様子が(結構調べられていて)リアルに書き込まれていて、ハラハラして面白かったです。
ヒロインは無事後宮を出ることができるなか?
冤罪から宦官となった相棒?はこれからどうなるのか?
先が楽しみになりました。
Posted by ブクログ
検視の仕方とか死に様の描写とかが思った以上にリアル。
他の後宮ものの流れでもっとファンタジーっぽいと思ってしまったので良い意味で裏切られて楽しめた。
薬屋も大好きだけど、こっちも面白い。
『後宮の烏』も大好きなんだけど、後宮ものって知らなすぎる世界なだけになんとなく華やかさを感じて、無条件にワクワクする。
のですが、こちらのお話は色々がリアルで、宦官の事情もリアルで、ああ!切り取られると言うことはそう言うことなんですね!
と、今更ながら薬屋の猫猫が任氏の股間を拝む理由が分かった。
色々想像した以上のひどいことが普通に行われてたんだなぁ。と言うことがわたしが好きな他の後宮ものよりリアルに分かって、さらに人間臭さを感じる部分があるようにも思う。
物語も意外と壮大で、殺人の内容はひどい!と思うけど、推理としても楽しめた。
検視にしか興味がない桃花がすき!
でもそんな桃花が人間らしさを少しずつ養って行く過程もじわじわくる。
漫画も買っちゃった。
Posted by ブクログ
コミカライズをちらっと読んだら面白かったので原作を読むことに。
検屍と言う通りちょっとグロい部分もあるし、登場人物の過去が割と酷かったりするけど面白かった!
Posted by ブクログ
今回初めて中華モノ?後宮モノを読みましたが、個人的にはすごく面白かったです!
聞きなれないワードがたくさんあり、なかなか理解が追いつかないときもありましたが、そこはあまり深追いせずに読みました笑
真相を知った上で再度読んでも面白そうですね。
桃花と延明の今後の関係にも期待です!
Posted by ブクログ
リアルな検屍からつぎつぎと謎が解決していくと思ったら、また謎が発生していくところが面白い。
後宮の設定もしっかりしていて、怨念渦巻く様がよく分かる。
ヒロインとコンビを組むのが宦官なこともあり、宦官にまつわる描写が多く、いままで知らなかったことが多かった。そこが珍しい気がする。
Posted by ブクログ
いや〜〜〜面白かった!!祖父を見て学んだ検屍「無冤術」によって事件を解決していく姿がカッコよかった〜!でもなんだか締まらないのは桃花だからかな?(笑) 延明さまとの今後も気になるところなんだけど!続きありますか!?読みたいよ〜!!
Posted by ブクログ
後宮ミステリー
かなり専門的な内容が書かれており、医学ものとしても楽しめました。
キャラクターも魅力的で、自分を取り巻く事から距離をとって生きながらも、情に厚い主人公、好きです。
続きが気になります‼️
Posted by ブクログ
薬屋のひとりごとにハマって似たようなやつないかなぁと思い読み始めた。薬屋より専門的な用語が多くて読み始めは少し辛かった。でも物語は分かりやすいし、好きな中華系ファンタジーだから諦めずに読んでいたら後半は一気読み。ただ会話の語尾がちょっと気に食わない...
Posted by ブクログ
後宮って聞くと読みたくなっちゃう。桃花のクールさがいい味出してる。事件解決の流れが華流で緻密にかんがえられてていい。延明さんとの恋バナとかに発展する?のか
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ずっと気になってた後宮もの!
検屍なんてそこまで興味持てないかも…、医療系は…、謎解きは…、なんて躊躇してたけど、キャラクターたちが魅力的で、一気に7巻まで読んでしまった!
ふたりの歯がゆい距離感も、関係性も続きが気になってしょうがない!
しかし、こんなにも死因が分からないことでの冤罪があるなんて恐ろしい。。
Posted by ブクログ
アニメで見た「薬屋のひとりごと」が好きなのですが、この本は「薬屋のひとりごと」の検屍官バージョンという感じでした。
主人公の桃花が検屍するシーンは、昔の検死や薬物検査はこんな風にやっていたのかと結構リアルな描写で、頭の中でイメージしながら読むと少し気持ち悪いくらいでした。
Posted by ブクログ
あぁ、私はやっぱり法医学の話が好きだ。
読み終わって一番に出てきた感想がこれだった。
という訳で今回はちょっといつもと違って歴史モノの要素も含めた法医学ものですね。
と言っても私は歴史的な知識なんてほとんど持っていないのでどれくらいこの話が史実に基づいているのかとか、この時代にここまで精密な検屍は可能だったのかとか、そういう細かい部分はさっぱり判別の仕様がありません。
ただ「古代中国なら何か出来そうな気もする」という謎の信頼感も少しだけ私の中にあります。
でも出来なかったとしてもいいんです、ストーリーが面白ければ。
この物語の主要人物は二人。
死ぬほど美形だけど腹黒くて胡散臭い宦官と出世欲が一切なく眠ることが趣味なのに屍体の前では覚醒する検屍官。
この二人が後宮で起こる様々な殺人事件だったり不審死だったりを調べていく話なのですが、想像以上に面白かったー!
いやキャラクターもキャラクターだしもしかしたらラノベ要素のが強いかもなー、なんて思っていたんですがしっかり理路整然とした検屍結果から事件が語られるので「なるほどそうだったのか」ときちんと納得出来る。
そして現代の話ではなかなか出てこないような検屍の仕方をするのでそこも面白い所ですよね、今ならきっとこうやるんだろうなぁなんて考えながら読んだりしてました。
しかし時代設定が昔なのもあってか「ちょっと罪重すぎない?」と思うことも若干あったりはしましたね……いや、事件内容考えるに最終的に見つかった犯人のあの刑はまぁ今だったとしてもそうだよねぇとはなるんだけども、なるんだけども何かちょっと悲しかったしなぁ……夢ならばどれほどよかったでしょう……。
このお話自体はまだ続編が出ているようなのでちょっと続きも読んでみたいと思います。
あの二人がバディとなるのかも気になるし、ほんの少しだけ中国史に詳しくなれるかもしれませんし。
Posted by ブクログ
検死のシーンは淡々としていて、主人公のキャラが際立つ。私個人的には凄く読みやすかった。続編が読みたくなる、主人公と主要キャラの今後の関係性が楽しみ。
Posted by ブクログ
幽鬼騒ぎに集められた侍女の中で
一人居眠りをしていた。
連続短編になっていて、その都度何が起こるのか、と
わくわくしながらの内容でした。
そして最後にはすべてが繋がり…。
そんな状態にも驚きがありますが
主人公の判断がすごいです。
普段の眠そうな昼間と、くっきりと起きている夜。
ギャップというよりも、思考回路の省エネ型?
こわいんですけど・・・
他のサイトでコミック版を先に読んでいて、続きが気になり購入しました。
中華系後宮物でキラキラ感無し。
謎も結構・・・文字で読むと怖い。
桃花と延明が名コンビになると思うけど・・・
出世を望まない桃花がどこで覚醒するのか・・・
続きを楽しみにします。
Posted by ブクログ
ミステリ要素が強く好きでした。
普段はねぼすけな昇進に興味なしの桃花が検死となるとガラッと変わります。
宦官延明…冤罪で宦官って…悲しすぎる…
Posted by ブクログ
お?
好きかも〜
読み始めはふーーーーん
ってくらいだった
2冊目はいっかなって
しかし、読み進めるうちに引き込まれて
読み終わるまでに続きを準備しました
皆さんの口コミを参考に、まずは4巻まで
Posted by ブクログ
シリーズ第1弾。
「死王」「冤罪のなる木」「猫の声」「罪」の4編。
検屍に意欲を見せる女官と冤罪により宦官となった官吏の
中華宮廷ミステリー?
「薬屋のひとりごと」に似てると言われてるらしいですが
別物なのでご安心を。※グロ描写あるので注意。
桃花は、皇帝の寵妃である梅ショウ妤(バイ ショウヨ)から
皇帝の目につかないように隠され、飼殺す目的で
働かせている侍女である。
一方、官吏の延命が本物の宦官で、その扱いの酷さが
陰湿に屈辱に満ち満ちて丁寧に描かれております。
検屍術の蘊蓄や、昔ならではの手法なんかも紹介され
口説くない蘊蓄好きには、たまらないと思います。
Posted by ブクログ
大光帝国の後宮は騒ぎに揺れていた。謀殺されたと噂される妃嬪の棺から赤子の遺体が見つかったのだ。
皇后の命で騒動の沈静化に乗り出した美貌の宦官・延明の目にとまったのは、幽鬼騒ぎにも動じず居眠りしてばかりの侍女・桃花。彼女には検死の心得があった。
検屍の手捌きもさることながら、宦官への差別や苦しみへのフォーカスも独特。次作も読もう。
めちゃめちゃおもしろい!
Twitterから漫画の方の宣伝が流れてきて、試しに読んだらハマってしまって原作も読みたくなって購入してしまいました!
すごくおもしろいです!主人公の桃花が普段はどこかふわふわとしていて抜けているのに、検死のときにはガラリと雰囲気が変わるギャップがとても好きでした!
次巻も買おうと思います!
Posted by ブクログ
面白かった。
最初桃花の口調が違和感で、読みにくかったけど、後半でようやく慣れてきた。
死体を検分するような事って禁忌のような気もするけど、実際どうだったんだろう?
特に高貴な人の遺体を墓を暴いてまで検めるって、簡単な事じゃ無い。女が蔑視されていた時代に、ここまでの知識を持てるように数をこなせることってできる?(師匠は何を見込んで桃花に立ち合わせたんだろう?)
とか、細々、?はあるけど、それはそう言う設定って事で。
変わり者の突出した能力で色々謎解き、ってのが
薬屋のひとりごとと被るとこあるけど、猫猫だって実技初回でこんな成功する訳ないだろー?
ってツッコミどころはある訳だし。
単純に面白かった。
冒頭の死王の話が細くどの話にも出てきて、終わった話じゃ無いのか?と思ってたところに最終話。
うまいなー。
続きが楽しみです。
Posted by ブクログ
大光国という架空の国が舞台の、中華風ファンタジー。
ぼんやりしている女官が、事件が起きると、意外な才能を発揮します。
大光国の後宮で、「死王」が生まれたという騒動が起きる。
不審な亡くなり方をした妃の棺に、赤子の死体が見つかったのだ。
美貌の宦官・延明は、皇后の命を受け、事態の収拾を図ることになった。
侍女の桃花は、普段は居眠りばかりしているのだが、死体を前にすると別人のようになって鋭い指摘を繰り広げる。
実は、桃花は検視官の家の出で祖父に仕込まれており、父の命でやむなく宮中に上がったが、いずれ年季が開けたら検視官と結婚して仕事に参加するつもりでいました。
名家の出で、冤罪により宦官にされた苦しみを抱えた延明。
誰もがときめくようなその美貌にも、全く動じない、ちょっととぼけた桃花。
何となく聞いたことがあるような、ないような?
事件についての書きっぷりはリアリティがあり、先を楽しみにさせる力があります。
後宮のじっとりと暗い怪しげな雰囲気は、出ていると思います。
何となく、入り込めないようなものも感じたのですが、それが何かはだんだんわかってきました。それも味ですね。
Posted by ブクログ
大光帝国の後宮は、謀殺されたという噂の妃の棺から赤子の遺体が見つかったことで幽鬼騒ぎに揺れていた。
皇后の命で沈静化に乗り出した宦官の延明は、調査の最中侍女の桃花に目をつける。普段は出世欲もなく居眠りをしてばかりのぐうたら侍女だが、彼女には検屍術の心得があった。
中華風の後宮を舞台にした、検屍ミステリキャラクター文芸です。
第6回角川文庫キャラクター小説大賞の、大賞と読者賞をダブル受賞した作品。
出世や寵愛を求める欲望や、宦官に対する差別や忌避感などどろどろした感情渦巻く後宮での事情に全く興味を持たず、泰然としている桃花。それでも友情に厚く、慈愛や正義感も持ち合わせていて、誰かが本当に必要としている言葉を自然とかけてくれる。魅力的なヒロインだと思います。
個人的に、おっとりした言葉遣いが好き。
キャラクター小説大賞という事で、登場人物に惹かれるのはもちろんですが、ミステリ要素や推しである検屍の部分もしっかりと書かれているように感じました。
妃や宦官たちの立場や階級、後宮や宮城の立地や位置関係などは、一読しただけではすっと入ってこないかも? と思いましたが、いわゆる「後宮もの」を読みなれていると違うのかもしれません。
Posted by ブクログ
初の小野はるか作品。書店で何かと目を引くので、手に取った中華風後宮検屍ミステリ❗冒頭から中盤に掛けては、正直淡々と読み進めていましたが、後半は予想外の展開で、結構満足度が高い作品となりました。『薬屋のひとりごと』と似ているとの声が多数聞かれますが、個人的には本書の方が肌に合う気がします❗ちょっと続きが気になるので、次巻もチャレンジしたいと思います。
Posted by ブクログ
以外とサクサク読めた
皇后が寵愛を受けている妃ひんに負けないように?
延明を使ってでも帝の憂いを晴らす
それには検屍女官として桃花の検屍技術、能力が必要不可欠
今後もそんな謎解きのために検屍するのかなぁ〜
Posted by ブクログ
表紙の絵と中身に少々差があり
最初は少し戸惑った
宦官がだんだんとほのかな恋心を抱き始めてる
気がする
検死に関してはかなり具体的で
緊張感がある
Posted by ブクログ
後宮を揺さぶる怪談。
謀殺された妃嬪が死後に赤子を産み落とし、赤子が死王となって復讐のために夜な夜な後宮を這い回るという。
皇后の命で噂の沈静化に呼ばれた宦官の延明は夜警の途中、不審な死を遂げた宮女と遭遇。
夜警に駆り出されていた女官、桃花の慧眼に、延明は彼女に助言を求めるようになるが。
過去に冤罪で心身共に傷を負った延明と尊敬する検屍官の祖父を失った桃花。
皇后と寵姫の権力争いの中、後宮内での不審な死の真相を探っていく。
妃嬪の機嫌で待遇が大きく変わる緊張感、表立って動けないもどかしさ。
グロテスクなシーンも多く、軽いラブストーリーと思って読み始めたら、ドロドロで悲壮な展開。
ぐうたら女官の桃花だけど、のんびりな空気はほぼないし。
これから延明の立場も変化しそうだし、桃花もどうなっていくのか、気になるけど続きを読むのに覚悟がいるなあ。
なんかがっかり
後宮ものが好きで購入して、読破後にネットで検索したら他作品のトリックをパクっているとでてきて、がっかりしました。ご本人は否定しているし、真相もわかりませんが読んでいていい気分ではないので2巻以降は購入しません