あらすじ
「私は君を喰べに来ました。」
突然現れた人魚の少女・汐莉は
海辺の街に独り暮らす女子高生・比名子の手を取り
そう優しく語りかける。
妖怪を惹きつける特別に美味しい
血肉を持つ比名子を求め現れた彼女は、
成熟し、最高の状態を迎えるまで比名子を守り、
そして、
すべてを喰らい尽くす。
遠からぬ未来の理不尽な死を突き付けられ、
比名子の胸に渦巻く想いは――。
「このひとなら私を――…」
感情タグBEST3
好き!
ダークファンタジー好きとして、かなり気に入った。
グロさも陰鬱さも最高
ミコちゃんいい子過ぎて作品の魅力が上がってる
好き!
綺麗な絵に可愛い女の子にダークな世界観、という三つ巴が個人的にはかなりストライクでした。タイトルも、読めばなるほどって感じです。今後どう展開していくのか楽しみにしています!
Posted by ブクログ
読んでいると潮の匂いがしてくるような夏にぴったりの作品。全体的に仄暗いけれど、それがどこか心地よく感じる絶妙な暗さ。ひとり、暗い海の底に沈んでいる比名子に差し伸べられた手は彼女にとっての希望になるのかそれとも…。少女とひとでなし、本来なら相容れないはずの2人の関係が今後どうなっていくのか楽しみ。
匿名
死にたい主人公と主人公を食べたい人魚の話
腕だけ人魚になるシーンがあるんですが鱗が気持ち悪い
集合体恐怖症にはちょっときつい
主人公の友達の美胡ちゃんが可愛かったです
百合?
なんですか? 個人的には(作者の言う)仄暗いって漢字と海の向こうに島影がある瀬戸内感が好きです。瀬戸内って波が穏やかで、向こうも見える(島がある)から、そんなものすごく「連れて行かれる」感ないです。海の生き物もおっきくて獰猛なんて想像つかない。むしろカブトガニみたいに何億年前から形を変えずじっとして…てなモチーフは仄暗さと親和性があるなあ。
一巻読んだだけ、まだまだ登場人物紹介レベルです。ぼちぼち次読むかなあ。
Posted by ブクログ
わたしの六月はゾンビ月間・・・で、ゾンビ作品ばかり観ている。
・・・そんな折に、このタイトルを見かけて「ゾンビ」?と思って購入した一冊。
まぁ人を喰らうのはゾンビだけじゃないよね。
・・・って事で、2冊前に登録した「八月九日 僕は君に喰われる。」と同時に購入した一冊。
タイトルも似た雰囲気であるが、内容もほぼほぼな印象。
別にまねしたわけじゃないんだろうけどね、ありがちな設定でもあるし。
怪異にとって特別おいしそうな主人公を、よりおいしくいただくために、他の怪異から護ってくれる怪異との話。
一番おいしい時期に食べるため、メンタル的にもフィジカル的にもヒロインを育てるというのも面白い。
ヒロインは死にたい理由があるので、それを受け入れる・・・。
瀬戸内海を背景にした、愛媛の海辺の街をモデルに描かれる舞台も魅力。
Posted by ブクログ
随分と血の匂いの濃い少女達が繰り広げる物語ですね
過去の事故以来空虚さを抱え続けている比名子。その空虚さを「深い海の底に沈んだまま」と表現しているのは独特だね
海の近くに住んでいる事も合わせて海の匂いを強く感じさせる少女なのかもしれない
そんな比名子に近づいてきたのが人魚の汐莉というのはどこか運命めいている
海に曰くを持つ比名子と海からやってきた汐莉。比名子の過去含め、どこまでも海が関わってくる
一方で海からやってきた汐莉は海の匂いだけでなく血の匂いも漂わせているというのはどこか恐ろしい
対立する妖怪は惨殺し、比名子に対しても「私は君を喰べに来ました」なんて言ってしまうどう考えても安全ではない存在
だというのに、そんな汐莉に惹かれてしまうなんて比名子は相当に危ういね
最高に美味しい状態の比名子を食べるために比名子の学友となり、時には夏祭りにも連れ出して、他の妖怪からは身を挺して守って……
死に焦がれる比名子としては自分の望む死を与えてくれる存在。でも、まるで焦らすかのように簡単には死を与えてはくれない
どう考えても健全な事態にはならない2人の関係性はどうなっていくのか。そして比名子の過去には一体何が有ったのだろうと気になってしまうね