あらすじ
歴史には時代の流れを決定づけたターニングポイントがあり、それが起こった原因を探っていくことで「日本が来た道」が見えてくる。信長・秀吉・家康が、戦国の世を勝ちあがれた秘訣とはなにか。大阪夏の陣(1615年)→秀吉の小田原平定(1590年)→長篠・設楽原の戦い(1575年)→応仁の乱(1467年)の転機となった合戦と“富の力”の関係を検証する。
■著作権上の契約により、印刷版に掲載されている図版は、掲載しておりません。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
苦しい乱世の中、秀吉がどうやってあれだけの大金を作ったのか疑問に思ったのが読むきっかけ。わかりやすく、とても面白かった。
余談だけど、昔の政治をただ面白いと思って読んでるだけの私にとって、著者の最後の一言にはちょっとどっきりさせられた。今は平和な世だから必死になる為政者がいないんだろうけど。
Posted by ブクログ
歴史は大抵の場合、古い方から新しい方へと記述されるが、本書では、新しい方から古い方へと遡ることとしている。降順では見えなかったもの、見過ごされてきた変化を見出すのが目的。切り口は経済。百以上の群雄が割拠した時代にあって最後まで勝ち残った武将は間違いなく経済戦略にも優れていた。武勇に優れているだけでなく、領国経営にもぬかりがなく、しっかりとした財力を持っていたのである。毎日、死と隣り合わせの危機的状況の中で創意工夫をこらしながら必死に生きてきた武将達から学ぶべきことは非常に多い。