【感想・ネタバレ】天冥の標 X 青葉よ、豊かなれ PART3のレビュー

あらすじ

2009年9月の刊行開始から10年、ついにメニー・メニー・シープの人類の運命が決着します。万感の最終巻、よろしくお願いします。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

ついに終わった…!
長い長い旅路で、想像できる範囲をとうに越え読むのに時間がかかってしまったけど、終わりました…
ヒトもヒトでないものも、また生をつなぐことできたんだね…
このⅩ巻PART1~3は、月へと新天地を求める晩年の千茅から始まり、千茅へ励ましの手紙を送ろうとする青年の青葉で終わるというのが、なんて粋なことしてくれるんだ!と拍手喝采を送りたい。

そして全巻通して、人類の可能性と、宇宙という未知の世界と、そこに住む地球外生命体の営みとが目の前に提示されて、今まで自分の持っていた価値観がふっとんだ。大人になって行動範囲も物事の捉え方も随分広がったと思っていたけど、この物語の前では井の中の蛙でしかなかった。
また、最近は物語に触れることに慣れてしまい、小説を読んだりドラマを見たりしても気持ちが昂ることがあまりなくなって寂しかったけど、まだこんな動悸がするほどわくわくして夢中になれる世界があるんだ!と嬉しかった。

新たな価値を与えてくれたという点で間違いなく人生ベスト3に入る作品。私が死んだときは17冊全部棺桶に入れてほしい。

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2021年08月29日

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ネタバレ

PART3ではカン類のアカネカ女王らカンム周辺に集結していた銀河団諸族らと、オンネキッツの進める超新星爆発を阻止しようと協力してゆくあたりから物語が再加速する。ノルとミスチフの最後。そしてダダーと化したアクリラの力もあり人類や諸族は爆発を生き延びた。…最後は地球に還り着いたMMS人類(カルミアンらも)と、地球で冷凍睡眠していた人々、そしてカン類らカンムから地球への帰還に同行した諸種族たちが、ともに助け合いながら緑豊かな惑星を再び築いたであろうことが想像できる。「青葉よ、豊かなれ」このサブタイが心に響く。
ついに読み終えた。遅読の上いろいろと他の本にも寄り道して、1年4ヶ月。いつも心のなかにメニー・メニー・シープがあった。現代の東京に話が戻ってきたシーン。青葉が一度捨てかけた手紙は、確かに千茅に届いていたんだな。標ってそれだったのかなと思った。

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2020年06月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

わあ〜 読み終わってしまった…
最終章で胸がいっぱいになりました。
私は自分を含めて、あまりヒトが好きでありませんが、ヒトはヒトで、これでいいんだな、すてきな存在だな、と毎巻読むたびにいつもそう思わせてくれるシリーズでした。
まだまだ続きとか、本編の間を埋める話とか、あの人たちのその後とか…読みたい

1回読んだだけじゃまだまだ掴みきれていない部分もあるので、細かい部分とか、複雑な考察とか、個人的に好きな異星人達の描写とかをじっくりと読み込んで、頭の中で妄想映像化したいと思います♪

とりあえず「樹恵にございます」を家の中で流行らせたい(笑)

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2019年02月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

天冥の標もついに完結。
この巻も大切に読もうと思っていたけど、あっという間の一気読みでした。この物語を日本語でリアルタイムで読めて本当に幸せでした。

読み終わった瞬間に「ついに終わってしまった」という感慨に包まれる反面「あれ、まだ終わってない物語もいくつかあるぞ」と思ってしまった。ちょうど、「ハイペリオンの没落」を読み終わった時と同じ感覚を受けたというか。

後書きを読むとその謎が解けた気がした。これから、次の拡張時代が来るんだろうな、と。

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2019年02月20日

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ネタバレ

800年にわたる大叙事詩も完結。
終わりよければすべて良し、とはいかないけれど……登場する全ての生き物たちが、待ち受ける運命に全力で抗っている様を読み身体に力が入り、その結末にそっと息を吐きました。

ノルルスカインはミスチフと一緒に永久の眠りに就いたのかしら。。

新星爆発(超新星爆発ではなかったみたい。それでもでかい)を、たくさんの犠牲を払って乗り越えたセレスは太陽系に帰ることにしたのかな。
ラスト、ヴァンディの子孫に会ったのは、イサリとカドムの子…?そしてその後ろにいる金髪、君はダダーのアクリラかな??ノルルスカインも人型で接触してきたことあったし。。

こんなにすったもんだしたけど、後年、他の地点から見たらよくある新星爆発としか観測できない、というのも良かったです。
脈々と続いていく歴史の1ページでしかない。でも、それが尊いです。

最終章が2019年なのも良かった。この時点からちゃんと、800年後にまた仲良くなれることを信じてた人たちがいたんだな。しかもオバちゃんから千茅への手紙っぽい(;_;)
諦めなければ、取り返せないことはない。きっと。


『おめでとう。もう、やめていいのです。あなたは。ーーーこの苦しい旅路に飽きて、さらに先の光景を見たいのでなければ』


2024年9月29日から小惑星が地球の重力圏に入って、2ヶ月ほど地球の衛星になるそう。
肉眼では見えないそうですがワクワクします。
セレスを引っ張ってきた後の地球も、月とセレスと衛星が2個になるのかなぁ。浪漫です。

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2024年09月30日

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ネタバレ

大河ドラマ的に壮大な(すぎる)SF叙事詩


●純粋知性体

「違うね。僕がやっていたのは、何をしないかを決めることだ」 
ー ダダーのノルルスカイン



愛欲こそは、自と他を溶かし合う営みこそは、短く儚く焼け死ぬ者にも、無明の混迷に彷徨う者にも、等しく達成の境地をもたらす福音なのだ。

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2022年10月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

色々細かいところは解らない事も多いけど、何とか生き延びて、またこの先も今までのように慈しみ合い、争い合い、奪い合い、愛し合い、しながらヒトとヒトでないものも、生きていく…。という事ですね!ラストは青葉で終わるんですね。久々に2804年から2019年という年号に戻ってきて、とても身近な感じで終わって、ずっと不思議な夢を見てたみたいだった。

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2021年05月06日

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