【感想・ネタバレ】天冥の標 II 救世群のレビュー

あらすじ

西暦201X年、謎の疫病発生との報に、国立感染症研究所の児玉と矢来はパラオへと向かう。そこで2人が目にしたのは、肌が赤く爛れ、目の周りに黒斑をもつリゾート客の無惨な姿だった。懸命な治療もかなわず、息絶えていく感染者たち。事態は世界的パンデミックへと拡大していく──すべての発端を描く第2巻。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

舞台は一転現代。冥王斑に翻弄される人々の話。

コロナ禍よりずっと前に描かれてた事が信じられない程。リアルなパンデミック描写に驚く。

未知の病気に抗う医者や罹患者たちの群像劇がとても楽しく一気に読める。
この作者の描く人間関係というか信頼関係が結構好きで読んで、特に中盤以降の女子2人の別れの場面は泣いた。

個人的な好みの問題なのだけれど、いつまで経っても「少年ジャンプ」な感性なので、たまの「マガジン」ぐらいなら兎も角、ちょいちょいある「ヤンマガ」みたいな性的描写が苦手過ぎる。
後の展開やセリフの為には必要なの知れないけれど、幾つになっても好きになれない。

終盤あまりにもつらい展開で心折れそうになったけど、心の折れない登場人物たちの活躍がもっと読みたい!幸せになる所まで見せて!
でも、次の海の一統たちの話も楽しみ過ぎる!

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2025年04月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

舞台を800年前の現代に移し、致死率最強のウイルスが蔓延し、人間社会の混乱を描いた話である。

また、このウイルスがやっかいなのは、感染者が奇跡的に回復してもウイルスは体内にとどまりつづけるため、感染者は被害者であると同時に他者に感染をもたらす加害者となる。

このような極限状態の中、感染者への差別、暴力が容赦なく剥き出しに描かれる。

読んでいてつらい気持ちになるが、かすかな希望の光もかいまみえる。

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2020年09月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

丁度コロナ禍の現在、感染症・パンデミックの話。タイムリー過ぎて、感染者への差別だとか政治・権力争いとか、そういうのがものすごく近く感じた。
冥王斑の始まり・地球の話で「なるほど、メニーメニーシープのあの病気がコレか」となったけど、あれは水が感染経路だったような?後々何かしら明かされるのかな。
まだまだ続く天命の標、楽しみ。

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2020年07月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

たまたまコロナ禍の今、読んだ。パンデミックがリアルに感じられる。マスクの有効性についても触れられていた。1巻とはうってかわって現代。冥王斑という厄介な疫病が蔓延し、医師らが戦い、謎をさぐる。命が助かってもウイルスを持ち続けることがどういうことをもたらすのかが説得力があった。1巻とのストーリーのつながりも興味深いが、謎は謎のまま。次巻はどうなるのか。

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2020年05月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

今回の巻は現代を舞台に、医学の知識がふんだんに詰め込まれた物語が展開する。
前巻までとはガラッと違う世界観に、今後の展開の壮大さが予想され、期待が止まらない!

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2019年04月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

SF。ファンタジー。シリーズ2作目。
今作はパンデミックもの。
前作からどう繋げるのか心配していたが、時系列をずらしたっぽい。裏表紙だと"すべての発端を描く"とあるので、今作から読み始めても問題なさそう。
パンデミックを描いた作品にはあまり馴染みがないせいか、非常に刺激的だった。
登場人物に感情移入して読むと、かなり心が痛むな…。

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2018年01月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

救世群〈プラクティス〉は元々患者群。惑星メニー・メニー・シープが舞台だった1巻から、800年巻き戻った地球を舞台にした2巻も地続きなんだなと思わされました。
パンデミックが描かれているけどこの本が書かれたのは2010年代、コロナ禍を経験してる今読むとますますこのシリーズの過酷さが身に沁みます。1度かかると、回復出来ても一生隔離というのも過酷。
これがあったから地球を離れてるのか…?でも冥王斑だしプラクティスだし追いかけてきてるよね??
すべての発端、、、続きも読みます。
装画すごいな…スタジアムにずらりと並ぶ救護テント。

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2023年10月09日

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