あらすじ
謎解き屋を始めた、モテ期の姫さま静湖姫。今度の依頼人は「大鷲にさらわれた」という男。一方、"渡り鳥貿易"で異国との交流を図る松浦静山の屋敷に、謎の手紙をくくりつけたカッコウが……。
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Posted by ブクログ
「あいつは、がっかりすることになんか慣れてるさ」(p.157)という静山の静湖評がずしんときた。
謎解き屋は快進撃、新たに知り合う男に悉くモテル状態だったのが、38万4千年に一度のモテ期という占いは計算間違いの結果だったことが判明、本格的に登場した多歌子による品定めで、寄ってきた男たちも色褪せた感じに、実際離れていく男も現れ、という状態。
大がかりな仕掛けトリックはとても面白い。
Posted by ブクログ
静湖姫のモテっぷりは何となく一段落したか?
2ページに亘る人物紹介に出てくる彼らは
好きな女の子にというよりは
友達や同志に接する感じになってきている気がする。
恋愛感情ではない絆が芽生えつつある、というのか。
今までは殆ど伝聞でしか出てこなかった多歌子姫が
今回はいろんな意味で大活躍だった。
というか2ページ人物紹介の面々を次々とぶった斬る
その手腕がハンパないんですけど(爆)。
しかも発覚してしまった繁蔵の計算間違い(笑)。
最後の1行がなんだか切なかった。
とはいえ、これで岡田とくっつく可能性が高まったんじゃないかと
内心でほくそ笑んでいるのはあたしだけだろうか(爆)。
本筋の事件はお家騒動的なもので
割とお気楽な顛末だったのだが
そこに絡んで松浦静山を陥れようと暗躍している
不穏な輩が見え隠れして薄気味悪い。
誰だよチャーリー・チャンて。
何はともあれ
姫のモテっぷりが一段落したところで
更に話は広がりを見せる予感がする。
これは続きが楽しみだ。