あらすじ
タイムスリップして来たジャンヌ・ダルクに加え、安徳天皇も過去へ帰らずに留まることになったレストラン「ヘブンズドア」。身寄りのない子供を勝手に預かるわけにもいかず、警察や児童養護施設の人間を呼ぶも、安徳天皇が放つあまりに強い威厳により皆恐縮してしまい、うまく話がまとまらない。そんな折、アメリカ合衆国大統領のリンカーンがタイムスリップしてやって来るが……? ほか澤村榮治、ガンディー、リチャードI世がご来店!
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ガンジーさんの話が深く面白かったですね。
次々と歴史上に名を残した人が現れますが、この漫画の中で描かれると親しみを感じますね。
そして園場凌さんは名前の通り、その場を凌いでいくのですが閃きがいいですね。
今巻は、昔懐かしい漫画のパロ作画もあり笑いが多めでした。
Posted by ブクログ
権威、権力など今回は自分の内側だけでない、他人の目から見た自分をどう捉えるか。自分の中では他者がテーマだった4巻だと思いました。
他者の目。偉人というと確固たる自己と自信をもって自らの道を切り開いた人が目立ちます。しかし、そうした人々が思う他者の目ってどうなんだろうと思いを馳せてみると急に彼らが人間らしく思えてきます。リンカーンのように権威に憧れをもつもの、ガンディーのように他者に思いを伝えるための行動するものなど今巻は特に他者がキーワードでした。巻末にでてきたリチャードも騎士道を遵守することで他者が見る自分をいかに確固たるものにするかを大事にしていましたね。沢村栄治も期待という他者の思いを自分がどう叶えるかに悩み、自分だけではない誰にしもくる明日に希望を抱く。自分も偉人というとワンマンショーで突っ走るイメージが先行していましたがこうしてみれば誰よりも他者の気持ち、他者の目を気にしたからこそ偉人になったものもいるのではないかなぁと想像すると面白かったです。
普通の人間が十人十色ならば偉人もその枠からは外れず、いろんなタイプがいます。そうしたタイプをこうして順々にみるとまた違った偉人像がでてくるのは実に面白いです。なんだか学校の図書室で見ていた偉人伝記をまた見たくなってくる作品ですね最後のレストランは。