あらすじ
2012年7月にアニメ化された人気作!
わたしたち人類がゆるやかな衰退を迎えて、はや数世紀。すでに地球は妖精さんのものだったりします。そんな妖精さんと人間との間を取り持つのが、国際公務員の調停官であるわたしのお仕事。最近はクレーム受付担当ですが……。「クスノキの里に学校を!」歴史を逆再生するスローガンによってわたしに回ってきた教師役。三人の問題児は、妖精さんの道具を使ってやりたい放題? わたしも暴走!? 田中ロミオの小説デビュー作!!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
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Posted by ブクログ
結局妖精さんほとんどでてこなかったなw
前半のは、超能力というより進化かあるいは退化した別の人類なのかもしれないと思った
子供だし
妖精さんっぽい要素もある子供、みたいな
最初は意味深に妖精さんによるのっとられだと思ったのになー
新人類=妖精さんだから、世界もそんな風につくりかわってるのかしら
この人の文は皮肉が読みやすくていい
日本語もきれいだと思うし
後半の、なんか「わたし」らしくない言い回しがあるなあと思ったら…
結局妖精さんが知覚できないなら、最初からだめだめじゃね?この計画…
後半のも含めてアニメ化は無理だな
Posted by ブクログ
評価:☆4.5
愉快な妖精さんたちと絶賛衰退中の人類の物語第7弾。
今回は、
・妖精さんたちの、ちいさながっこう
・人類流の、さえたやりかた
の2本立て。
前者はモンスターペアレントなどを題材にしたシニカルな物語。
3人のオリジナリティ溢れる性格(PTA推奨語)の生徒に振り回されたり、開き直って振り回したりするわたしちゃんが可笑しかった。
「現実」から逃げ、悲痛な叫びを上げる生徒の姿には鳥肌が立った。
何よりも過酷なのは、人間になること。そうかもしれない。
でもその過酷さがあるからこそ楽しいことを楽しいと感じられるんじゃないかなと思ったり。
過去にいろいろあったわたしちゃんならではの現実的な解決法も安っぽくなくて良かった。
後者はヒト・モニュメント計画に関わるお話なんですが・・・してやられた!って感じでしたねw
まんまと騙されました。読み返してみるとまた面白い。
最後のオチも秀逸だったww『なんですそれ?(笑)』
少し妖精さん成分が少なかった気がするのが寂しかったかな。それでも十分面白かった。