あらすじ
同窓会で久しぶりに再会した中年5人が始めた秘密基地の集まりに、1人が息子を連れてきたいと言い出した……「秘密基地に午後七時」、男の子と、離婚する両親との最後の外食を描いた「少しだけ欠けた月」など、美しい四季と移りゆくひとの心をテーマにした短篇集「季節風」シリーズの秋篇。ひと恋しい季節にそっと寄り添うような、秋の物語12篇を収録。
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Posted by ブクログ
重松 清氏の季節風シリーズ最後の「秋」を読みました。
もともと産経新聞の週一回の連載から始まった「季節風シリーズ」。
重松氏が大学入学のため上京し生活をしはじめた「春」から、東京で暮らしていると実感した「秋」。
秋の夕暮れを眺めながら読みたい12編。
人生のせつなさが詰まっています。
物語はハッピーエンドで終わるわけではないけれど、でも読後感はすごく爽やか。
重松氏の作品は大好きです。
あとがきでは、季節風シリーズの48編の物語が重松氏のすべて。
少しずつ違う色の作品たちに気に入った作品があれば、とのこと。
でも、すべての作品が好きです。
これからも重松氏の作品は読み続けたいと思います。