あらすじ
夜が明けることのないAG(アンバーグラウンド)という名の地。首都を照らす人工太陽の光も届かない危険な土地で人々のテガミを届ける仕事があった。命を賭してテガミに託された“こころ”を運ぶ彼らを、人はテガミバチと呼んだ!
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フフッと笑いながら読める場面も多くありつつ、最終的には涙なしには読めない物語。
自身も母である立場で考えると、アヌがラグを「荷物」にした切なさが身に沁みます…
ラグ・シーイング
手紙を運ぶテガミバチ・ゴーシュや、相棒として活動を共にするニッチはもちろん、手紙を出す人や受け取る人との出会いに心が動かされる作品です。
Posted by ブクログ
14巻まで 一気に読んでしまった。まとめた感想。
ゴーシュに テガミとして運ばれた男の子 ラグ。
自分も テガミバチになって働く。
相棒になった ニッチも強くてかわいいし おもしろい。
デカパン姿がうけるな。
犬みたいな ニッチの食材の ステーキ。不思議キャラ。
こころを心弾にして ガイチュウを倒す。
ラグが目の琥珀を使って テガミにこめられたキモチを読み取れるのもすごいなと。
特別な技だよね。
泣き虫だけど 人のことを想って
味方が増えていって。
この世界の真実を追っていく。
首都の太陽と おかあさんと ラグの関係が
なにかあるのか気になるな。
Posted by ブクログ
夜の明けることのない星にアンバーグラウンドと呼ばれる地があった。
そこに、人々の“こころ”が託されたテガミを配達する国家公務があり、それはテガミバチと呼ばれた。
郵便配達員をテーマにした異世界ファンタジー。
物語は主人公ラグ・シーイングがテガミバチを目指すきっかけとなる出来事から始まる。初っ端からテガミは紙ではなく人間の少年というエピソード。
甲殻の巨大モンスターあり、それを倒す手段で武器の心弾銃ありの荒唐無稽設定のパレード。
しかし、それを補って余る画力とコマ使い。今後もブレることの無いであろうシンプルで重厚なテーマ性。
ジャンプコミック恐るべし。
「DEATH NOTE」もそうだが、近年のジャンプコミックはハイレベルである。
単純明快これぞ少年漫画の「ジャングルの王者ターちゃん」系は息を潜め、系列敵には近い「ONE PIECE」や「NARUTO」、「銀魂」「CLAYMORE」などは既に友情・努力・勝利の3原則を超越した青年誌の域に達している。小中学生には難しくないだろうか。水準は最早、30代前後の大人が読んで程よい難易度に設定されているような気がする。
テガミバチも言うに漏れず、冒頭から裏テーマは差別社会である。
階級によって陽の当たらない世界に住み、そこから逃がすために人間をテガミとして郵送する。人を買う人がおり、人と距離を置く人がいる。
劇中に登場するモンスターよりも人は恐ろしく描かれ、その人の為に危険を省みずテガミを届ける旅に出るのも人である。
勧善懲悪という概念は消滅し、それぞれの解釈という時代なのだろうか。
本作は宮沢賢治のオマージュと言うべき要素が見え隠れし、太宰でもあり、現代要素のツンデレも抱擁する。
入り口は浅く、中は底無しに深い。
ゲーム化、商品化という都合主義の一切感じられない高純度漫画。
浅田弘幸 その他の著書
・I'll
・BADだねヨシオくん!
・眠兎
などなど。
Posted by ブクログ
気になってた本ですが、妹が買って来たので、読んでみました。
命をかけて手紙に託された「こころ」を運ぶ配達員テガミバチ。そんなテガミバチのゴーシュによって運ばれたラグが5年後テガミバチの面接に向かうまでが書かれてます。
不思議な世界で、まだ世界観を理解できていなくて、ラグの目に入っている琥珀とかラグの母親のこととか、相棒となるニッチとか、まだまだ分からないところはいっぱいありますけど、次巻も楽しみです。
Posted by ブクログ
ジャンプには珍しい?ような気がする、作り込まれたダークファンタジーで面白かった。
憎めない素敵なキャラばかりだったからこそ、終盤はフラグが立ってるなか読み進めるのが辛かった。物語の途中でラグが自分の身を呈するしかないのかなと感じていたので、もう少し違う形のラストで裏切りがほしかったかも…。
「心を失ってもその人がその人であることには変わりがない」っていう物語を通して伝えられるメッセージは、過去あったことは塗り替えられないけどここからいくらでも積み重ねられるし、過去にあった良い経験も悪い経験も全て自分の身になる、というふうにも捉えられて、前向きになれた。