あらすじ
この手が血に染まろうとも構わないあなたと共に生きるためなら――
私のこの血が、この肉が、妖(あやかし)たちにもたらすものは――一族の栄華と繁栄
だから彼らは私のことを仙果(せんか)の娘と呼び、奪い合う
あなたと共にいたかった願いはただそれだけだったのに返り血が私たちを染めていく――
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Posted by ブクログ
祥の幽閉された蔵に閉じ込められる実沙緒。しかし江の行為は全部八大にバレてるのね。バレるの早!って思っちゃった。土蜘蛛と祥の画策で土砂崩れが起き、蔵に助けが入れない状況になる。土砂を吹き飛ばす匡がカッコ良すぎた。すごい力なのね。ここで実沙緒が権助くんにもらった白蛇の毒を使うとは。祥の子供の頃の回想が切なかった。匡がいる記憶を消しただけなのに実沙緒が自分の名前を呼ばなくて絶望したのかな。祥も実沙緒のこと好きだったのかな。最後の俺のそばにおいでは祥の言葉だったんだね。それを知れたから最後は実沙緒を助けたのかな。祥はなんだかんだでまた出てきそうな雰囲気。最後に龍の化身出てきたけど。神に近い存在。匡に妹姫を抱けと。匡はそーゆうことしなそうだけどな。
祥さん
冷酷非道な人だとばかり思っていたけど、実は寂しい人だったんだなと…彼の心の内を理解してくれる人が近くにいなかっただけだったのではないかと思うと切なくなりました。
ハラハラドキドキ…
祥はみさおが好きだったですね。祥が死ぬ?直前(実際死んだかはわかりませんが…)の回想シーンは切なくなりました。みさおが精神的にも強くなっているのが伝わる巻でした。
Posted by ブクログ
前巻で祥とともに蔵に閉じ込められた実沙緒。
予想を裏切り、権助からもらった白蛇の毒を祥に盛ります。
毒がなくなるのを待っている間に、祥の回想シーンが入るのですが、祥も実沙緒のことが好きだったんですね。
匡に対するコンプレックスから実沙緒に対して暴力をふるってしまい、余計になつかない。匡についての記憶だけを封じたのに、封じていない自分のことも全く思い出さない実沙緒に対して、かわいさ余ってにくさ100倍って感じで、めんどくさい性格です。
でも、最後、土蔵が崩れる前に実は実沙緒が匡が言ったと思っていた言葉が、自分が言った言葉だと分かったとき、実沙緒をかばって崩れる土蔵の中に立ってましたけど、彼の中では納得できた部分があるんでしょうね。ちょっと、祥に対するイメージが変わりました。
このまま亡くなっていたらいいんですけど、死体がなかったから、また出てきそうな気がしますけど、今度はどんな感じで現れるのかなぁ。
これで、天狗の郷編は終わった感じですが、最後に今度は龍が出てきました。龍は妖とは違う次元だそうですけど、龍神とかっていうから、神に近い存在でしょうか。神様はけっこう身勝手なんで、今回も匡にとんでもない依頼をしていきましたけど、どんな展開になるのか。
神様敵に回すのかなぁ?