あらすじ
東京を離れることになった白雪(しらゆき)が残した手紙により、ありあは自分の左手が動かなくなる可能性があることを知ってしまう。ショックを受けた彼女は、その事実を知りながら隠していた兄・夏王(なつお)に怒りをぶつけるが、それは彼の優しさだったことに気づき、西御門(にしみかど)家まで謝りにいく。そこで、夏王の婚約者・紅子(べにこ)に会うが…。
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Posted by ブクログ
結核が判明した白雪先生との別れと左手が動かなくなると判明し、ピアノが弾けなくなることに絶望するありあ。
この巻で、あの意地悪だった亜耶子がずいぶん丸くなって、いい子になってました。やっぱり、同じ道を志す人間として、才能のある人は認められるとこはあったようです。
対して、夏王の婚約者として出てきた紅子は、かなーり嫌な女です。亜耶子がかわいく見えるほど。こんな女に好かれた夏王は大変ですね。
さて、最後は大正時代の設定作品には必ず登場する関東大震災が起こり、ありあが火の海の中に取り残されたところで次巻です。
まあ、たぶん誰かが助けに来てくれるんでしょうけどね。