あらすじ
ゲームシナリオの執筆を通して、英梨々や詩羽との関係を見つめ直してきた倫也。ついにメインヒロイン・加藤恵のシナリオに着手した彼だが、アイデアは湧けど、なぜか筆は進まず……。倫也の心中に、いったい何が!?
...続きを読む
「ラブコメが好き! でも、よくある展開じゃ物足りない…」とお悩みの皆様に読んでほしい一冊です。
本作は、名手・丸戸史明が手がける“ヒロイン育成”ラブコメ。
王道を踏襲しつつも、その枠に収まらない新しさが詰まっています。
物語の始まりは、まさにラブコメの定番。桜の舞い散る通学路で運命の出会い——のはずが、相手は全く印象に残らない“冴えない”クラスメート。 しかし、主人公は決意します。「ならば、俺がお前をメインヒロインにしてやる!」と。ここから始まるのは、単なる恋愛物語ではなく、“ヒロインをプロデュースする”という斬新な視点のラブコメです。
特におすすめしたいのは、丸戸節とも称される、女性キャラクターの心理描写の巧みさ。ツンデレ、幼なじみ、クール系…個性豊かなヒロインたちが、それぞれの魅力を存分に発揮しながらも、どこかリアルな感情を持ち合わせているのが本作の魅力。会話のテンポも心地よく、時に軽妙、時に切なく、読者を引き込んで離しません。
また、文章が柔らかくて読みやすいため、読書初心者にもぴったり。
ラブコメの新境地を開拓した本作、ぜひ手に取ってみてください!
感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
萌え
恵との関係が一気に進展した巻でした!!お互いがお互いの気持ちを意識し始めていて、そんな2人が取る態度はまさに恋人のそれ!でした。ただただ恵がかわいい話でした。サイコー!!
Posted by ブクログ
恵√のシナリオを書くためにひたすらイチャイチャする回。
恵の気持ちが見えてきてるのがすごくよい!!
「起承転結の転はいらないかな」という台詞が伏線だったとは
転とは何なのか?次回へ続く!
Posted by ブクログ
評価:☆5
※発売直後の為ネタバレ注意
順調に進むシナリオ執筆。
遂にメインヒロイン叶巡璃ルートまできたが、「メインヒロインが主人公を意識する」というイベントの執筆で筆が止まってしまう。
筆が止まるのは何故か、そして悩んだ末に倫也が頼るのは…という巻。
いやもうね、あらすじの段階でニヤニヤ出来るのは確定なんですがその遥か上を超えていきましたw
"……ただ、二人がお互いを大好きだってことが、あからさまに透けて見えるだけ"
これね!この巻を表す一文だと言ってもいいでしょう。
顔から火が出そうになるぐらいの甘いやり取り…勿論名目上はシナリオのブラッシュアップの為なんですが、「もうお前らお互いのこと好きなんだろそうなんだろ!?」と言いたくなるぐらい感情を曝け出していてニヤニヤが止まりませんでした。
加藤はずっと(と言っても最近はそうでもないけど)フラットで通してきたからこそ、普通の恋する女の子のような感情を見せられると破壊力が半端じゃないんですよね。
「別に、告白なんていらない。ただ、ほんのちょっと、好きになるきっかけでいい。何気ない言葉が、欲しいの。え?そんなんで好きになっちゃうんだ……って、そんな言葉が、欲しいの」
どこまでがシナリオの話で、どこからが本音なのか。
この話の作り方はゲーム作りをテーマにした冴えカノならではですが、直接的なやり取りを避けていることでシナリオに乗せてより感情が浮き彫りになっているというか。
いやもうどこからどう見ても全部本音なんですけどね!w
「どうして、わたしの目の前に、いてくれないのかなぁ……」
最後の挿絵なんかは悶絶もの!
次巻は物語の"転"みたいですが、もうこのまま恵√一直線で良くない?ww
と思いたくなるぐらい素晴らしい巻でした。
Posted by ブクログ
今回はひたすら恵回。
言葉にはしなくとも、肉体的接触が一切なくともお互い好きだと伝わっちゃう関係性、とても好きです。
ただ、この作品は丸戸先生が書かれているので、次巻は起承転結の転が来るんですよね。知ってます。