あらすじ
最初の危機を何とか乗り越えた倫也たち。だが、その裏側では、サークルのために奔走する少女たちだけの物語があった。そして、加藤と英梨々、あの日までは確かに親友「だった」ふたりが出した答えとは……。
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「ラブコメが好き! でも、よくある展開じゃ物足りない…」とお悩みの皆様に読んでほしい一冊です。
本作は、名手・丸戸史明が手がける“ヒロイン育成”ラブコメ。
王道を踏襲しつつも、その枠に収まらない新しさが詰まっています。
物語の始まりは、まさにラブコメの定番。桜の舞い散る通学路で運命の出会い——のはずが、相手は全く印象に残らない“冴えない”クラスメート。 しかし、主人公は決意します。「ならば、俺がお前をメインヒロインにしてやる!」と。ここから始まるのは、単なる恋愛物語ではなく、“ヒロインをプロデュースする”という斬新な視点のラブコメです。
特におすすめしたいのは、丸戸節とも称される、女性キャラクターの心理描写の巧みさ。ツンデレ、幼なじみ、クール系…個性豊かなヒロインたちが、それぞれの魅力を存分に発揮しながらも、どこかリアルな感情を持ち合わせているのが本作の魅力。会話のテンポも心地よく、時に軽妙、時に切なく、読者を引き込んで離しません。
また、文章が柔らかくて読みやすいため、読書初心者にもぴったり。
ラブコメの新境地を開拓した本作、ぜひ手に取ってみてください!
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Posted by ブクログ
詩羽先輩と美智留の掛け合いや30代ズのお話、icy tailのお話、純情ヘクトパスカルの挿絵担当の初登場回、待ち望んだ英梨々と恵の仲直り回など見たいものがこれでもかと詰まっためちゃくちゃ面白い一冊でした。
バンド関連の話が本編ではだいぶ薄かったけど、ここに来てゲームのプロデュースと絡んでくるあたり物語の展開が上手いなあと思いました(伊織がとにかく優秀すぎて、いつのまにか好きなキャラになっていました)。
そして英梨々と恵の会話はすごく良かったです。クリエイターとして前を向いて進みつつも最後には恵のもとへ帰ってくると宣言した英梨々、それに応じるかのようにサブシナリオ担当のクリエイターとして前を向く決心をする恵。仲直りシナリオを2人で作る姿や帰りの新幹線で手を繋いで眠る様子を見てすごく幸せな気持ちになりました。
みんなが幸せになって欲しいな。
Posted by ブクログ
このガールズサイドで描かれる機微を含めて全部映像化して欲しかった!
嵯峨野文雄がアニメで動いてるところが見たかった.
特にガールズサイドで描かれる詩羽先輩と美智留の関係性は個人的にとても金銭に振れるものがある.
アニメ版では簡素に描かれた英梨々と恵の仲直りの下りもシリアスの流れからすっとぼけ恵発動してめちゃくちゃ笑わせてくれるし,帰りの新幹線の中での一部始終は女の子同士の友情が光ってて,涙腺を緩ませてくれた。
Posted by ブクログ
某作から真由さんまさかの参戦。しかも表紙だけじゃなくて作中でもきちんと出海と絡んでるのだから、FDのあの人とは扱いが大きく違う(てかあの人は何故表紙を飾ったんだろう?)
このまま因縁が続くかと思われた英梨々と恵は何とか仲直り出来たのは僥倖。ただ仲直りのきっかけが過去暴露ギャルゲーってのはどうなんだと言いたくなる。
最初はステルスキャラだったはずの恵がいつの間にか腹黒キャラになって遂には正妻ポジに収まったのはとんでもない成長だよなぁ……