あらすじ
伊織を仲間に加え、動き出した新blessing softwareに投げ込まれた、元メンバー・英梨々の「爆弾」。スランプに陥る出海、心揺れる加藤、メンバーの危機に悩む倫也に、思わぬ人物から助言が入り……
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「ラブコメが好き! でも、よくある展開じゃ物足りない…」とお悩みの皆様に読んでほしい一冊です。
本作は、名手・丸戸史明が手がける“ヒロイン育成”ラブコメ。
王道を踏襲しつつも、その枠に収まらない新しさが詰まっています。
物語の始まりは、まさにラブコメの定番。桜の舞い散る通学路で運命の出会い——のはずが、相手は全く印象に残らない“冴えない”クラスメート。 しかし、主人公は決意します。「ならば、俺がお前をメインヒロインにしてやる!」と。ここから始まるのは、単なる恋愛物語ではなく、“ヒロインをプロデュースする”という斬新な視点のラブコメです。
特におすすめしたいのは、丸戸節とも称される、女性キャラクターの心理描写の巧みさ。ツンデレ、幼なじみ、クール系…個性豊かなヒロインたちが、それぞれの魅力を存分に発揮しながらも、どこかリアルな感情を持ち合わせているのが本作の魅力。会話のテンポも心地よく、時に軽妙、時に切なく、読者を引き込んで離しません。
また、文章が柔らかくて読みやすいため、読書初心者にもぴったり。
ラブコメの新境地を開拓した本作、ぜひ手に取ってみてください!
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Posted by ブクログ
ちょっと凄すぎるよ、この作品。
ようやくこの作品のカラクリが分かっちゃった気がします。
倫也は実体験から英梨々√を書いたけど、ヒロインとイチャイチャするようなコンセプトのゲームにそぐわないシナリオになってしまい、それを出海ちゃんの萌えイラストでカモフラージュしてとりあえず読者に読ませる。
これがまさに今私たちがこの作品を手に取って読んでいることと重なる。
これに気づいた時、すごく興奮しました。
詩羽先輩が倫也にアドバイスした「人に気持ちを伝えられなくても、面白い物語は人を動かす」。これこそギャルゲー、ラノベの醍醐味だと思いました。すごく痺れました。
最後に、なんで英梨々と恵はあんなにすぐ打ち解けたのかと疑問に思っていましたが、今回で合点が行きました。英梨々は飾らない、でも思いやりがある恵に憧れていたんですね。だからこそ自分の言動を振り返って、劣等感を抱いてしまった。
ようやく次巻で英梨々と恵のギクシャクに決着がつきそうでとても楽しみです。
冴えカノは神
やっと、blessing softwareの2つ目の作品「冴えない彼女の育てかた」のシナリオが進んだね。今回は主に英梨々中心の話で恵との仲直りに向かい始めてるね。個人的に今回の話は詩葉先輩が出てきて嬉しかったですね。次回から皆の関係性がどうなっていくかがとても気になるような巻でした!
Posted by ブクログ
恵とえりりの仲直りが終わらなければ、ゲーム制作は順調にすすまない。
しかし、二人は会うのを躊躇している。
一方、いずみちゃんも描けない病気を発症。
全てを解決するため、ともやはえりりルートのシナリオを書く。
結果は、いずみ復活。
えりりと恵の仲直り解決せず!次巻へ持ち越し(?)
面白かったです
たのしみにしてた続刊、某amazonのレビューではあまり評価がよくなく心配でしたが、杞憂でした。
たしかに途中はレビュー通りかもと思ってあまり読み進みませんでしたが、シナリオが上がってからのやりとりはよかったです。加藤に届いてた、ちょっとじんわりほろっとなりました。
満足な読後感でした。加藤ちゃんとえりり、早く仲直り出来ますように。次巻も楽しみにしてます。
でも次巻は番外編なんですね。某amazonのレビューでみんなが怒ってたのは、「いい感じで終わった、次巻が楽しみだ!」となったところで次巻は番外編という落胆からでしょうね。
それだけこの話が面白いってことですね。
Posted by ブクログ
英梨々がサークルに残していった問題に直面するBlessing softwareのちょっとした危機が描かれていた.
英梨々とうまく仲直りできない恵.
英梨々に無意識のうちに影響を受けてしまい自分の絵が描けなくなってしまった出海.
これらの問題を解決するのに,倫也がとった方法が「英梨々ルートのシナリオを書く」だった.
個人的には,少し強引な面もあったことは否めないと感じつつ,しかし結果的にはうまく落ち着いた風になってて、読んでて面白かったのは偽りない感想に違いなかった.
それにしても英梨々ルートはほとんどアニメ版の脚本が元になってるのが明白で,作者の明け透けな態度が章タイトルにも現れていて,その開き直った態度にも苦笑を禁じ得なかった.
Posted by ブクログ
評価:☆4.5
英梨々が描き上げた恐ろしい完成度のイラストがサークル内に波紋を引き起こしたところから話は始まる。
詩羽先輩から「とにかくシナリオを書け」と命じられ、極限状態まで追い込んでシナリオを書き続ける倫也。
いやホント、「どんだけ英梨々のこと好きなの安芸くん」ですよww
倫也は英梨々の成長を止めたくないという気持ちがあるのも本当だけど、やっぱり心の奥底で眠ってる気持ちは創造で出てきたあの結末なのかもしれないね。
これは英梨々√に行くのかと思わせといて、最後はしっかりと締めるのが正妻の加藤w
「だから、わたしの……メインヒロインのシナリオも、すごく期待してるからね? 倫也くん」
かーっ!たまんねー!!
もう加藤ちゃんには一生敵わないと改めて思い知らされた瞬間でした(笑)
ストーリー的に加藤と英梨々の和解は先延ばしになっちゃってあまり進まなかったのが残念だったけど、続刊が楽しみ。